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第1話

♡1♡
60
2017/11/09 12:48
その日の朝も遅刻ぎみでした。
目覚まし時計
じりじりじりじりじりじりじり…
あなた

ふわーあ…ねむ。あれ、なんか長い針がずれてる…?

よく見ると、時計がさすのはなんと出発時間の15分前。
あなた

えっ…
ええええええええええええええええ

今朝も慌ただしく始まりそうです。


◇ ◆ ◇


朝ごはんもそこそこに家を飛び出て自転車で10分。乗り捨てるように自転車を止めて、私はとりあえずとまっていた電車に乗り込んだ。
ドアが止まって、ほっとしたのもつかの間。
あなた

まって…?
これ、特別快速じゃない…?

そう。なんと私は慌てるあまり、学校の最寄りを通過する特別快速に乗ってしまった。
これじゃ遅刻確定…。
あなた

ええ…どうしようどうしようどうしよう…
これあと20駅は止まらないのに…学校に遅れちゃう…

慌てるあまりパニックになる私。
周りの視線がじろじろ。
あなた

あぁ…穴があったら入りたい…そして二度と出てきたくない…

視線に耐えきれなくなって、思わずうつむいてしまったそのとき。
???
大丈夫ですか…?あの、すごく焦ってるようだったので…
あなた

えっ?

声の方を向くと、そこに立ってたのは、
あなた

(い、いけめん!?!?)

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