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第1話

前奏 「……ふふ」
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2017/11/09 12:39
あなたは空を見つめた。空に描くのは同じクラスにいる楠井悠花(くすいゆうか)の顔だ。美しいその顔を流石に見つめてしまうのは反則だと勝手にルールを作ってしまったのは失敗だった。でも、まあクラスメイトにばれるのよりはいいや、と気を取り直しまた空へ絵を描き始める。
「こらあ!あなた話聞いてんのか!聞いてんならこの問題わかるよなあ?あん?」
クラスでぼーっとしていて浮いている自分には先生でさえも攻撃を仕掛けてくる。丁度こんな具合に。だが造作のないことだ、答えるのに時間は要しない。何故なら僕には彼女のくれた薔薇色のお守りが染み付いているから…

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