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第12話

正夢
おじいさんの言葉を理解するのに、少し時間がかかった。

「…おじいさん…それ、どういうこと?」

やっとの思いで声を絞り出し、そう聞くと、おじいさんはにこにこと笑いながら、

「いやぁ…何、気まぐれじゃて」

その言葉を聞いて、また私が質問をしようとした時、誰かの声がした。

「田中さん?」

田中さん…あぁ、このおじいさんのことか。

振り返ったおじいさんは、その声の主を見て一言。

「おお…ましろ君」

マシロ?

私は、思わずその声の主を探した。

入り口に姿を現したのは、スラッとした高身長の男の人。

「田中さん、また病室を抜け出しましたね?」

「はてぇ…?何のことかな?」

「はぁ…まったく、探し回る看護師さん達の身にもなってくださいよ」

その男の人は、おじいさん…田中さん?の背中に手を添え、歩き出そうとした。

「あ、あの!」

私は、思わず声をかけてしまった。

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