ー学校ー
そうして
うわばきに履き換えて、教室に直行。
ー教室ー
ガラッ…
ドアを開けると───────。
どこがラブラブ!?
ただの腐れ縁だわ。腐れ縁すぎて泣く。
もう慣れっこだけど。
一緒にいるし、仲が良いほうなせいか
恋人疑惑まで浮上しちゃってるっていうね。
そんなんありえないのに。
玲於ファンのコたちごめん。許して((
ー1時間目前の休憩時間ー
私と玲於、里乃、雅也が話していると
同級生の女子3人が
教室のドア前で私たちを見て
こそこそしているのに気付いた。
なになに、どうしたんだ?
3人を見ていたら、目があった。
───────え?今…、睨まれた…?
今の、なに…?
なんで睨まれたの?
たまたま?
私、あのコたちと関わりあるっけ?
なんかしたっけ?
───────あぁだめ、なにも思い浮かばない。
パニクりすぎて頭の中、真っ白だ。
『いや、きっと睨まれてなんかない。』
そう自分に言い聞かせた。
このときはなんも予想してなかった。
あんなことが起きるなんて───────。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!