ー放課後ー
只今、先生に呼ばれ、日直のお仕事中。
急すぎて、呼ばれたとき
お説教くらうのかと思った((
お説教くらうようなことしてないのになんで!?
ってめっちゃ焦った〜…。
玲於もなのに、サボって校庭でサッカー中。
アイツ〜!
…先生行った。
教室に1人とか、なんか新鮮。
それにしても玲於のヤツ、
ずっとサッカーしやがって!!
こんなの1人でやってたら日が暮れるわ!!
窓から叫んでみた…!!
こうでもしないと、一生来る気がしない((
みんなからの視線が集まることを
予想はしてたけど…、恥を捨てました!!
よくがんばった。自分。(ドヤ)
誰も褒めてくれないから、もう自分で褒める((
振り向くと、ドアのそばには
朝いた同級生女子3人組が。
すると、また朝のようにコソコソ話を始めた。
私は体育館に連れて行かれた。
ない、どこにもない。その『忘れ物』が。
そう問いかけても返事はなかった。
ガチャンッ…
ざわざわ、胸騒ぎがする。嫌な予感が…。
音がしたほうを見ると、入り口が閉まっていた。
おまけに、3人の姿も消えていた。
『嫌な予感』は的中していた。
そう。
玲於は見た目があんなんだから、
全校女子生徒からしてみれば『王子様』。
気付けばいつもキャーキャー言われてる。
3人の足音が遠ざかっていく。
涙がこぼれ落ちた───────。
私は、ふと思った。
なんで玲於が、真っ先に思い浮かんだんだろう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。