第14話

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2017/11/19 12:50

「……っ」

タラリ。

汗が頬を伝って落ちていく。

ぼくは焦った。

薬の効果はまだあるはずだった。それなのに、女は目を開け、この現状に目を丸くしている。



「え、う、そ……な、……なんて……わたし」



ぼくは言い訳をするべきか考えた。




今さらどうする。

誤魔化せるわけないだろ。

どうせぼくは死ぬんだ。

この状況で言い訳なんてできない。





言い訳なんて……無意味だ。




「やめ、……て、ください」

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