ぼくは、第一関節までしか入れないまま、指を動かした。クチュクチュと蜜が混ざる音が、シンとした空間に響き渡る。
クチュクチュ……。
「ん、ぁは、……ぁん、っ、や、……ぁ……っ、アっ」
女は身体をピクつかせながら、甘い声を出した。
声を抑えようと口に手をあてているが、無意味だった。
ぼくが、指を動かすたびに、女は甘い声をもらす。
そして、アソコからは絶えずいやらしい音を出していた。
クチュ……っ、グチュ……!
「ぁ、ぁ、ぁん、や、……っん、お、ね、…がぃ、それ、ぃじょ…うは、……は、ァンっ」
女は何度も、やめてと訴えた。けれど、ぼくはそんなこと構うことなく指を動かした。
ぼくは、第二関節、付け根と挿入を深くしていき、さらに、中指を立てると二本同時に入れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。