第22話

待ってたの?
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2017/11/12 10:18




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徹先輩「よし、そろそろ上がるか!」





「「うーーーす」」






自主練で残ったAチームBチームの部員が

1時間ほどの練習を終えて切り上げていく






みんなが使ったタオルやゼッケンを洗濯してから



私も制服に着替えて更衣室を後に、、










颯太「あなた!」



私「颯太‥」





みんなが上がってから30分以上は経ってたから

帰ったかと思ってた






颯太「帰ろ。」



私「待ってたの?笑」



颯太「……うるせ、いいから帰るぞ!」







そうだ、颯太はそういうやつだもんね






私「て、颯太自転車じゃん!!」





颯太「ははっ(笑)久しぶりに乗る?」






私「嫌だ!!」





颯太「今さら恥ずかしがんなよ〜」





私「恥ずかしいっていうか、、、」






颯太「ほら、早く乗る!!」











また強引に自転車に乗せられてしまった







颯太「行くぞ!」










シャーーーーーーーーー








途中、先輩たちが歩いているのが見えた







颯太「先輩、おつかれーっす!!」




先輩「颯太ずるっ!!!て、え!?あなた!?」




私「お疲れ様です!!」




先輩「え!?なに!?どういうこと!?」









シャーーーーーーーーー








先輩たちの声が遠くに聞こえていく、、








きっと付き合ってるって誤解されちゃう







でも、、








今はそんなことどうでも良くて







もう少し、この時間が長く続けば良いのに







そんなことをずっと思ってた










そう思ってしまう私は図々しいのかな









颯太の腰に回しかけた自分の手を、




そっと下ろした












颯太「あなた!見て!今日満月だよ!!」








私「ほんとだ、、、」









颯太越しに見る満月は、いつもよりずっと綺麗で




キラキラと輝いていた







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