監督「合宿初日の練習終了!!
21時からミーティングするから、それまでに各自風呂に入っておくように!」
「「「はい!!!!」」」
なんと、あれから1ヶ月弱が経ち、
現在8月下旬。。
ただいま夏合宿初日でございます。
あのあと、うちの学校は順当に大会を勝ち進み、
見事全国大会への切符を手に入れた。
もちろん3年生の引退は冬へ持ち越し。
ーーーーーーチャポン、
結「いやーー、でもまさかあれからあなたと颯太が
こんなにギクシャクするとはねー」
私「……もうその話はやめて‥」
そう、あの嫌な予感は的中してしまい
颯太との距離は近くなるどころか
どんどん遠くなっていってしまった。
私「もうここ最近、颯太とまともに会話した記憶ないんだよね‥」
結「部活中も前ほど絡まなくなったよね」
私「なんか避けられてるっていうか、、、」
結「でも避ける理由なくない!?」
私「私が颯太のこと好きだって気付いて、
迷惑だから避けてるとか‥」
結「えー?そんな奴じゃないと思うけどなー」
おはよう、とか、お疲れ様、とか
そういう会話しかしてない。
あからさまに避けられてると思うんだよね‥
颯太がこの前の大会で、MVPを獲ったこと
おめでとうって、、まだ言えてないのに
私「ごめん、先出るわ、、」
ーーーーーーチャポン
はぁ、、、
まだミーティングまで時間あるし
ちょっとテラスに行って頭冷やそう、、、
ーーーーーーガラガラガラ、
ドンッ!!!
徹先輩「わ!ビックリしたーーー!!」
私「あ!!ごめんなさい!!」
うつむいたまま扉を開けたせいで、
扉の向こうにいた徹先輩に気付かず
思いっきりぶつかってしまった
徹先輩「大丈夫?」
私「あ、はい!前見てなくて‥すみません!!」
颯太「…………じゃ、俺先に戻ってます」
徹先輩「颯太、21時からミーティングだからな!」
颯太「先輩こそ、遅れないで下さいね」
ほらね、また避けてる
徹先輩「あなた、どした?」
私「なんでもないですっ」
徹先輩「……頼りないかもしれないけどさ、
俺には何でも言って良いんだぞ!」
私「……じゃあ、ピアノ‥ピアノ弾いてください」
徹先輩「え!?ピアノ!?」
私「……なんて、冗談‥」
徹先輩「 •*¨*•.¸¸♪ 」
先輩は、口笛を吹いてくれた
徹先輩「ねっ!?どこでも弾けるだろ?」
私「……ふふっ(笑)先輩、それ弾くんじゃなくて、
吹く、ですよ!笑」
徹先輩「またお前、揚げ足取りやがって〜」
私「あははっ(笑)
先輩、ミーティング遅れちゃいますよ!」
徹先輩「まったく!」
先輩、ありがとう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。