次の日からも大毅は学校へ来なかった。
いくらLINEしても既読がつかないままだった。
大毅が学校へ来なくなってから1週間が経った日。
ある人と出会った。その人は神山智洋。
彼は、大毅の幼馴染でした。
私は、大毅のことを知らなさすぎた
智洋の口から出た言葉は私には残酷すぎました。
智洋は、私に大毅の話をしてくれた。
「 あいつな、心臓病やねん 」
「 心臓病⁉︎ 」
「 そそ、生まれつきやねんけどな長いことドナーが見つかってなくてさ、医者はもうあと2年くらいの命。って言うてんねんけどな、大毅は必死で生きてる。でも、1週間前くらいに容態が急変して倒れてん。今は意識あるけど、もうそろそろやばいかもしれへん。
あなたちゃん、あいつのところ行ってあげてくれへん?行ったら喜ぶと思うねん 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。