ショッピングモールについて車を停めて、中に入る。
初めてきたからか、感嘆の声をあげていた。
かなが俺の手を引っ張って歩く。
かなが指差したのは…かなり露出度の高そうな服が売っている店。
俺が目にしたのは…あなた。…と大倉と亮ちゃん…。
しかも…なんやあの服…露出度たっかい服着てたで…?
俺より大事な予定はあの2人とのデートやったんや…。
1人、悶々と考えていた。
出てくるのはマイナスなことばかり。
あなたからすると俺なんて遊びやった…?
浮気…?2人やからそれはないか…。
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微妙にすねたかながまた可愛い。
俺は、悲しさを押し殺し明るく振舞って、かなと別れた。
はぁ…。あなた…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!