最初は乗り気じゃなかったが何気に楽しかったと思うわたしがいる。
忠義が妙なテンションになっている笑
しばらくして忠義の家に着いた。
そう。今日はハンバーグを作ることになった。
それも特大サイズの。笑
それをご飯にのせてソースをかけて食べるとのこと。
まっすぐにキッチンに飛んでいく忠義。
そうしてやっと作り始めです✨
わたしが言う前に忠義はひき肉をキラキラした目で出してくる。
明らかにテンションダウンした忠義はほっといて下準備を始めた。
材料と使うものを出した。
わたしがいうと、2人で一斉にできる!と叫んだ。
錦戸くんは自分で言ったのに照れている。笑
可愛いなぁ…
っと。その間に玉ねぎ以外のものをしよーっと。お肉やパン粉や牛乳などを入れて切ってもらった玉ねぎを入れた。
わたしがそのハンバーグを混ぜていると、俺も俺も と忠義と錦戸くんが手を突っ込んでくる。
こんな光景久しぶりで楽しいな…
昔、ママと2人で作ったな。
なんて、思い出したりした。
正直、嬉しかった。こんな楽しい時間がずっと続けばいいのに。
今だけは_____嫌なことも忘れられそう____。
でっかいハンバーグを焼いてる時に忠義がふとこんな言葉をつぶやいた。
忘れかけてたこと。
忘れたかったこと。
親しそうに手を繋いで歩いてた。
あの女の子は誰なんだろう。
わざと明るく振舞って平常を装う。
言葉の前に間があったのは私の勘違いなのか。
それとも話をそらしたのがバレたのか_。
忠義はハンバーグの近くで目を輝かせながらヨダレを垂らす勢いで見つめていた。
それぞれが成形したハンバーグを千切りキャベツののった、山盛りの白米にのせた。
忠義…入れすぎでしょ…。
錦戸くんが興味津々でわたしの手元を覗き込む。
忠義は相変わらずハンバーグを見つめている。
出来上がったアツアツのソースをたっぷりかける。
嬉しそうに声を上げて、わたしがソースをかけ終えると忠義はハンバーグ丼、錦戸くんは箸を持って運んでくれた。
いっただきまーーす!!
3人の声がそこそこ大きな部屋にひびいた。
やいやい言いながら3人ともあっという間に食べ終えた。
あぁ、今日は楽しかった…
今日は幸せだったな…
なんて思った。
そんな想いは儚く、LINEを見てかき消された。
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作者より。
テスト前なのでかける時間減ります。
すみません…。
な、な、なんと!お気に入り60超、いいね300超いきました!
本当にありがとうございます😊
いつも読んでくださってる方々に感謝です!
また首を長くして待っていてもらえると嬉しいです💕
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!