第44話

いきなり。【R18】
2,707
2017/11/27 10:06
走る車から外を眺めた。
あなた

あれ?ここ…どこ…?

錦戸亮
んー?まぁ、着いてからのお楽しみやで♡
あなた

ごはんだけじゃなかったっけ?

大倉忠義
んー…まぁ、そこは…な?
あなた

…どこいくの…

こわい…どこに行くんだろう…
行き道はこんな所通らなかったのに…。
静かな夜の道を走り続けた。
そして…
キッ
あなた

え…?

止まったところは…公園みたいなところ。
周りに車、一台さえも見当たらない。
ガチャ。バンッ。
あなた

忠義…?錦戸くん…?

いきなり2人が車から降りた。
私も降りなきゃいけないのかな?と思い、ドアに手をかけた。その途端…
ガチャッ。ぱたんっ。
大倉忠義
おおう。あなた、出んくてえぇでー?
あなた

えっ?

バンッ
言葉と同時に鈍い痛みと音がした。
錦戸亮
ごめんなぁ?あなた。
あなた

な、何…!?

腕を押さえつけて、私の上に跨っている忠義は、流石というほどに力が強く、抵抗しようとも全くできない状態だった。
大倉忠義
もう…我慢できへんねん…。
好きや…。あなた…。
あなた

なにすっ、んぅっ!

忠義の唇によって言葉をさえぎられた。
すぅっと唇が離れていった。と思うとすぐにまた口を塞がれる。
長くてとろけそうなキス。

そして、大きくて細い指が服の下に侵入してくる。
あなた

んんっ!んぅ…は……。
や…めっ…んぅっ。

錦戸亮
あなた…好きやで…。
こんなことしてごめんな…
むき出しになった胸を優しく包み込む忠義の大きな手。

こんなこと…許されないよ…
錦戸くんが下をつつー…と静かになぞった。
あなた

ぁっ…//

錦戸亮
もう…濡れてるで…?
あなた…ヘンタイやん…
あなた

いやぁ…や…めて…っ。

大倉忠義
ごめんな…あなた…
残念やけどここ…人なかなか来ぉへんから…
あなた

す…ばる…くんっ…。

錦戸亮
今、他の男の名前出さへん約束やで…?
あなた

す…ばる…っ。

なんで…私はこんなにすばるくんのことを考えてるんだろう…


なんで…こんなにすばるくんが恋しいんだろう…


なんで…こんなにすばるくんに助けて欲しいんだろう…



__答えはただ一つ。




























私…すばるくんのことが好きなんだ…
バンッ‼︎‼︎
ドアが勢いよく開いた。
あなた

す…ばるくん…?

丸山隆平
やめぇや…。
人の彼女に手ェ出さんといてくれへん?大倉と亮ちゃんでも…嫌やわ…
あなた

りゅ…くん…っ。

大倉忠義
まる…!
錦戸亮
まる…!?
丸山隆平
あなた…。こっちおいで…?
大倉忠義
人の彼女って…まさか…あなたと付き合っとるん!?
丸山隆平
うん…ほんとは付き合ってた…。
錦戸亮
ふっざけんなよ…。
付き合ってなんて知ってたら…俺…っ。こんなことしぃひんかったんに…っ。
大倉忠義
…それにしても、まる。
どうやってここまで来たん?
ペーパードライバーやろ…?
丸山隆平
猛特訓して運転して来てん。
まぁ…ってことであなたは返してもらうで。
バイバイ!
大倉忠義
おう…ほんとごめんな…あなたも…ごめんな…?
錦戸亮
ごめん。ばいばい。
私は服を整えながら隆くんの後ろについていった。

さっきのすばるくん。と呼んだ声は聞こえていなかったみたい。よかった…。
隆くんの車の助手席に乗った。
丸山隆平
あなた…大丈夫だった…?
あなた

隆くんが来てくれて…よかった。

丸山隆平
ごめんね…渋やんじゃなくって…。
きっ聞こえてたんだっ…
あなた

えっ、あ…。いや…そんなこと…ないよ…助けてくれて嬉しかった…です。

丸山隆平
本当は…ほんとは…渋やんのことが好きなんやろ…?
自分に嘘ついたらあかんで。
あなた

りゅ…隆くんっ…ごめん…ごめんなさい…っ。

申し訳なさで涙が溢れてくる。
丸山隆平
うん…少しの間やったけどあなたと付き合えて楽しかったで。ありがとう。
あなた

隆くん…っ。こちらこそ…ありがとうっ…。

隆くんの優しさが大好きだった。
本当にありがとう。隆くん。
隆くんは家まで送ってくれた。
そして___隆くんとは…別れたのだ。

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