紫耀:なあ
優太:ああ…紫耀よく俺んちに遊びに来てたろ?
紫耀:そうやったなー
毎日遊びにいってたな〜
優太:あなたが泣いて帰ってきた日あったろ?
紫耀:……
優太:まあそれで何があったか話聞いて
そしたらお前が
「俺が一生あなたを守ってやる
俺と優太、兄貴がそばにいてやる
だからなにかあったらすぐ俺らのところにくればいい」
ってゆってくれたのがあなたはうれしかったらしくて
でも、紫耀転校して遊びに来なくなった日から
ずっと紫耀くん紫耀くんゆってた
あなた高校に入って紫耀を見た時に
すっごく嬉しかったってゆってた
紫耀:そうやったんや
ごめん全くおぼえてない
優太:そっかやっぱりな
もう戻ろあなたが待ってる
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。