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第6話

風の音
一瞬、なんだか時が止まったような気がして。周りの音も、吹いていた風も、照りつける太陽も、なんだか全部機能してないみたい。

ただ、掴まれた腕から伝わるエーシュカの体温と、エーシュカの声だけ。
あなた

……し、仕方ないなぁ。もう

私が「分かった。一緒に帰ろうね」と返すと、エーシュカは小さく頷きながら、よしよし、といった感じで掴んでいた私の腕をゆっくりと離す。

その瞬間、また音や、風や、太陽が、働き始めた。
エーシュカ
引き止めて悪かった
風がエーシュカの前髪に触れてサラサラと動く。
エーシュカ
じゃあ、授業頑張れよ
そう一方的に私に言葉を押し付けると、エーシュカはバイバイと手を振り去ってしまった。


なんだったんだ一体…無駄にドキドキしちゃった気が、する。
いやいや愛猫にドキドキするほど私はまだ男に飢えていないはず。

でも、「愛猫との秘密の恋」なーんていうドラマが作れちゃいそうだなぁ、と思いながら私も教室へ戻った。

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