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第8話

金髪彼氏?
午後の授業は、エーシュカの事しか頭に浮かばなくて、何度先生に注意されたことか…とほほ。

小さい頃から、そして今日まで何度も何度も助けてもらってたんじゃ、私はもうエーシュカに大口は叩けない。むしろ毎日土下座しないといけないレベル。
これはもう、感謝の気持ちを盛大に表現するために、「エーシュカ様」って呼ぶべきなのかもしれない。…絶対イヤだけど。
クラスメイト
あ!あなた!下駄箱のところまで、一緒におりようよ!
あなた

うん!もちろん!



…って、あ。そういえばエーシュカと一緒に帰るっていう約束、してたんだっけ。
これはまずいなぁ。友達に見られたら完璧にカレカノ扱いされる。絶対明日黒板に大きく相合傘書かれちゃう。


それはやだやだやだ。

これは友達から見えないところでエーシュカと会わないと…


友達が昨日放送してたテレビの話をしてくれるけど、正直全く頭に入ってこない下駄箱に近づくほど焦りが募る。

そして、下駄箱についたところで、周りがザワザワとしていることに気がつく。
友達も、それに気がついたようで、
クラスメイト
ねえ、今こっちに向かって歩いてきている人って、今日のお昼の人じゃない?
そう言われて、心臓がどきりとする。
そしてゆっくり、その言われた方へと視線を向けると、



……エーシュカだ。



エーシュカが校門をくぐり、真っ直ぐ私の方へと歩いてきている。
金髪だから、太陽の光が当たるとキラキラして見える。

そんな突然の金髪の登場に、周りの女子たちが次々に黄色い悲鳴をあげた。

クラスメイト
…ねえ、あれってもしかしてあなたの彼氏?
あなた

まっ、まっ、まさか!違う違う!違うの!

こうやって私がどうしようどうしようとアタフタしている間にも、エーシュカはどんどん下駄箱へと向かってくる。


そして、
エーシュカ
あなたちゃん。約束通り迎えにきたよ

私の名前を呼び、ふわっと笑うから、まるでどこかのお姫様になった気分。
今だけ王子様フィルターがかかっているような気がする。


ただ、周りの視線が、痛い。


「早く帰ろう」とエーシュカが私の手を握ろうとすれば、隣に居た友達が、「待って待って待って」と間に入ってきた。
クラスメイト
え…あなたに、こんなイケメンの彼氏がいたなんて…
あなた

いや違う!そうじゃなくて…

ええっと、なんて答えたらいいんだ!もう早くこの場から立ち去りたい!今すぐに!
あなた

い、いとこなの!この人は私のいとこなの!

と、早口で答え私はエーシュカの腕をぐいっと掴むとそのまま一目散に学校を飛び出した。



「あなたちゃん?あなたちゃん?」とエーシュカが私の名前を呼んでくるけど、今はそれに答えている余裕はゼロ。髪の毛がぐっちゃぐちゃになろうが、走っている今の顔がどれだけブサイクだろうが、今は関係ない。

早く家に帰りたい!ただその一心で、私は走り続けた。

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