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第11話

ライバル
「二人での下校は禁止!」命令が出されてからもうすぐ一週間。

家にいても、正直やることはない。

昔は、あなたちゃんがよく遊んでくれたんだけど、今はそうにもいかないらしい。
まあもう、いい年した女の子だし…

あと何年かしたら、あなたちゃんも俺と同じ年齢になるのか。
きっともっと可愛くなるんだろう。そしてきっともっと俺への関心は薄くなっていくんだろう。


今日も、猫の姿で家を抜け出し、学校へ向かう。もちろんあなたちゃんの学校だ。
俺みたいに" 飼い主に恋をしている " 猫は少なくないらしい。

今、向こう側から歩いてきている黒猫も、よく見かけるやつだ。あいつの飼い主もきっとあなたちゃんと同じ高校に通っていて、それを迎えにきているんだろう。

猫の姿だったら、バレねーもんな。お互い。また今日も俺は、学校の校門をくぐり、植え込みの陰に隠れる。

ここにいれば、あなたちゃんにバレず、あなたちゃんを迎えに行くことができる。いやまあ正確には迎えに行くっていうより変な男が付いて回っていないか確認するだけなんだけど。

嬉しいことにまだ一度もあなたちゃんは男と下校していない。(小学生時代はノーカンだ)
毎日クラッカーを鳴らして自分にお祝いしたいレベル。


お、そろそろ下校時間だな…

と、俺が思ったと同時に学校のチャイムが鳴った。さすが俺。

あなたちゃんは帰宅部だから、いつも帰るのが早い。勝手に迎えにきている俺にとっちゃありがたいお話である。


あ、あれはあなたちゃんと仲のいい女の子だ。いつもあの子と一緒に下駄箱へ向かい、校門のところで別れる。

……のはずなんだ、いつもは。

でも今日はその女の子一人だけで、あなたちゃんらしき人はまだ降りてこない。

二人が喧嘩しているところは見たことないし、喧嘩したっていう情報は入ってきていない。

嫌な予感しかしない。猫の勘はよく当たる(※エーシュカ情報)


数分後、あなたちゃんと、見知らぬ男が会話しながら学校から出てくるのが見えた。
………なっ!あいつは一体誰だ!?

黒髪で身長は少し高いくらい…あなたちゃんの好みである眼鏡男子ではないし…スポーツマンっていう感じでもない。

あなたちゃんの好みの男からまず安堵するけど、俺とお父さん以外の男と仲良しそうに話しているところ見かけるのは初めてだ。


ここで、俺の何かが崩れる音がした。

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