無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第17話

鼻水と涙
朝、目が覚めると、まず確認するのは、エーシュカのベット。
エーシュカがいなくなってから、いつでも私の部屋に入ってこれるように窓を少し開けておいているんだけど…


" 今日こそは、戻って来てくれていますように "


そう願って、少し体を起こし、エーシュカのベットがあるところにゆっくり視線を向けると、
あなた

エ、エーシュカ!?

そこには、何事なかったかのように眠りについている猫のエーシュカの姿があった。
私は勢いよく布団から飛び起きる。


嘘。帰ってきてる……

エーシュカが、帰ってきてる…!


私の声にびっくりしたのか、エーシュカは目覚めてしまったようで、私の顔をまじまじとみつめる。
あなた

エ、エーシュカ!ちょっと人間の姿に戻ってくれない…かな?

私の言葉を聞いて、その場でくるくる三回回ると、エーシュカは人間の姿になった。


久々の金髪姿に、思わず涙が溢れる。そしてゆっくりと、その涙が頬を伝うのがわかった。
そんな私に驚いたのか、エーシュカは私の側に来て、涙を優しく拭ってくれる。
あなた

エーシュカのばか……

あなた

…もう、どこに行ってたの……っ

せっかくエーシュカが涙を拭いてくれるのに、止まらなくて、声も震え始める。すると、エーシュカはゆっくり私の体に手を回し、抱きしめた。

" ごめん " と一言呟き、嗚咽を漏らす私の背中をさすってくれる。まるで泣き止まない赤ちゃんをあやすみたいに。

……何がごめんだ!謝る気があるなら最初から居なくならないでよ!と今すぐ大声で言ってやりたいけど、いろいろなことが頭を巡り、ただただ、私はエーシュカの腕の中で泣くだけ。
エーシュカ
…なあ、鼻水がすごい。俺の服についちゃってるよ
エーシュカは笑いながら服をつまむ。
やっちゃったかなこれは…お詫びに服を買ってあげないといけない、かも。
エーシュカ
あと、涙で俺の服にびしょびしょだから。……まあいいけどさ
私の涙と鼻水がついたエーシュカ。
さすがにこの服はもう着れないし、着てもらいたくない。
あなた

うーんと。じゃあ、今日の放課後、洋服買いに行こう?

あなた

私がちゃんとお金払うから…ね?
どうかな?

と、提案してみた。もちろん、誰にもバレないように待ち合わせをして、洋服を買いに行くっていうのがプラン。
あなた

どう?行けそ…

エーシュカ
行く。絶対行く
私が聞き終わる前に、" 行くに決まってるだろ " と言うエーシュカ。
相当、新しい服が欲しかったのかな。

こうして、金髪男との放課後デート(仮)が決まった。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

ㅤmm
入賞者バッジ
ㅤmm
いいね、お気に入りをくれる方々に感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます(/ _ ; ) 皆さんに楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る