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第18話

放課後デート? ①
あなた

ごめんね、待っ…

学校が終わり、私は早足でエーシュカのところへ向かう。
校門を出て、少し歩いたところで待ってるね、とエーシュカは言ってくれたのだが….

茶髪の女の子三人組が、エーシュカの周りを取り囲んでいた。
格好を見るからに…他校の人?少なくとも私の学校の制服ではない。あと、こんなスカート短くしないし!

三人組は携帯片手に " お兄さん連絡先交換して〜 " とエーシュカにグイグイ迫っていた。

なんなの!この状況は…

きっとエーシュカが金髪だからそういう類の男に見えたんだろうけど、エーシュカはそんな人じゃない。いや、人じゃないか。猫か。この人は私の飼い猫です!って言ってやりたい。

……あ、でも、猫の姿をいいことに私の着替えを見ていたぐらいだから…スカートの短いお姉さんに絡まれたら、私みたいな芋女はほっとかれるかもしれない。
そしてエーシュカも女の子達に絡まれてるのにも言わないから、きっとまんざらでもないのだろう。
………私が先約だっていうのに!ばか!
あなた

ちょ、ちょっとエーシュカ!


勇気を振り絞って、馬鹿みたいに大きな声を出してしまった。…ほんと、ばかなのはどっちだ。

私の馬鹿みたいに大きな声を聞いて、エーシュカとその女の子達も一斉に私の方を振り向く。すると、私の顔を見るなりエーシュカは、その女の子達の間をすり抜けて私の隣に来ると、いきなり腰に手を回し、
エーシュカ
ごめんね、俺、この子にしか興味ないから
と、サラリと言い放った。

見上げるとすぐそこにエーシュカの顔があって、急に心臓がドキドキしてきて、もしかしたらエーシュカに聞こえてるんじゃないのか。いや、前の女の子達にも聞こえてしまってるんじゃないのか。そう考えれば考えるほど、心臓の音が早くなる。

そんなエーシュカの言葉を聞き、三人のうちの一人の女の子が前に出てきて、
茶髪の女の子
…っはあ?こんな黒髪のどこがいいのよ!芋女より私たちの方がいいに決まってる!
きっとこの子が三人組のリーダーなんだろう。その女の子が反論したと同時に後ろで二人がそうよそうよ!と口を揃える。

それでも、エーシュカは私の腰に腕を回すことをやめず、むしろ更に自分の方へ引き寄せると、私の頭の上に口付けを落とした。

触れられたところから指の先にまで体が硬直する。そしてどんどん熱くなるのが分かる。やばい、今絶対顔真っ赤だ。やだ、見られたくない。穴があったら入りたい!一生出たくない!

私がこんなにも恥ずかしくなっているというのに、当の本人は涼しい顔をして、女の子達の方をキッと睨むと、女の子達の肩が跳ね上がる。そしてまたエーシュカが口を開いた。

こんな目つきのエーシュカ、見たことがない。
エーシュカ
…俺の好きな奴のこと、これ以上馬鹿にするとどうなっても知らねーから
………す、好きな奴?この瞬間、私の思考回路は完全にショートした。もう使い物にならない。

そして女の子達は、この場にいるのが恥ずかしくなったのか、舌打ちをして小走りで逃げてしまった。

女の子達の姿が見えなくなったところで、ハッと我に帰る。そういえば今は下校時間。辺りを見渡せば、下校途中の生徒たちが私たちを見て、すでに大騒ぎしている。
それにエーシュカも気が付いたのか、私の腰に回していた腕をパッと離した。


" この金髪の人、この前の人だよね? "
" やばいめっちゃイケメン! "
" あの女の子、◯組の子だ! "


……本当にまずい!私とエーシュカは " いとこ " って周りに通してたのに……!

今度こそもう、言い訳は聞かない。
というよりもう、誰も信じてくれないだろう。
あなた

エッ、エーシュカ!

エーシュカ
……?
あなた

にっ、逃げるよ!走って!

エーシュカ
え?あ、ちょっとおい待てって!
うう、もう私学校に行けないよ〜!!


私はエーシュカを置いて全力疾走。エーシュカも慌てて私を追いかけるように走り出した。




___ " 俺の好きな奴 "




さっき言われた言葉が頭をぐるぐると駆け巡る。

………あれは、本気なの?

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