無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第24話

尾行開始 ②
"  お前、あの金髪男だろう? "


意味がわからない。なぜ俺の正体を見破ったのか。…いや、もしかしたら当てずっぽうに言ったのかもしれない。

でも、やはり永瀬の表情は変わらず、揺るぎない自信に満ちている。


……こいつ、何か知っているのか?


俺は永瀬の方を振り向き、相手の顔をじっと見つめた。
永瀬
…実は、俺の家の猫も、姿を変えることができるんだ
…………!?
永瀬
あんまり大声では言えない話だから、ついてきてくれないか?俺の家に


" そこでゆっくり話そう "



そう、提案された。
まさかだった。俺以外にも、国の約束を破ったことのある猫が、存在していたなんて。

あまりにも衝撃的過ぎて、でも決して永瀬が嘘を言っているようには見えなくて、俺は素直に永瀬の後ろをついていくだけだった。



永瀬の家の前に着くと、永瀬は手慣れた様子で俺を抱きかかえ、家族にバレないよう自分の部屋に俺を運んだ。

そして、一旦部屋を出ると、すぐにまた一匹の黒猫を抱きかかえて戻ってきた。
永瀬
これが俺の猫、ミーシャって言うんだ
そう言って、永瀬は抱いていた猫をそっと床に下ろした。
ミーシャはきょとんとした顔で俺を見つめている。

……ミーシャ、ミーシャ。

俺は " ミーシャ " という名前に聞き覚えがあった。

と、いうより、もしかしたら俺はミーシャという猫を知っているかもしれない。
永瀬
…あ、そうだな。二人とも人間の姿にならないと会話ができないよな
永瀬
よしじゃあ二人も、人間の姿になってくれよ
話が思わぬ方向に進んでいくから、戸惑いつつも、俺は永瀬の言葉に従い、人間の姿になった。
ミーシャも、突然命令されて戸惑いつつも、みるみる人間の姿に変わっていく。

お互い、人間の姿を見るのは初めてだから、なんとも言えないが、やっぱりどこか見覚えのある雰囲気。そして、聞いたことのある名前………
エーシュカ
あの、もしかして、あなたは猫の国の……次期女王か?
俺の言葉に一瞬、顔を強張らせるものの、ミーシャはゆっくりと頷いた。
ミーシャ
それならあなたは…エーシュカ様?
やっぱりそうだった。ミーシャは猫の国の次期女王。そして俺の未来の妻となる人だった。お互い、若干 " 人間になるとこんな風になるのか〜 " という目で頭のてっぺんからつま先まで見る。

すると、そんな俺たちを見て永瀬が間に入ってきた。
永瀬
おっと、話がいまいち分からないんだけど…やっぱり二人は知り合いだったか
永瀬
いや、ミーシャもさ、昔、一度だけ人間の姿になったことがあったんだ
" もちろん何か自分が得をするわけではない。俺を助けてくれたんだ "

きっと、猫の国の決まりを知っているんだろう。付け加えるように、永瀬はそう言った。
なんというか、世界は狭いな。と思ってしまう。
エーシュカ
永瀬には悪いが、少しミーシャと二人だけで話させてくれないか?お互い色々確認したいことがある
俺は、永瀬にそうお願いをして、永瀬の部屋で二人きりにさせてもらった。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

ㅤmm
入賞者バッジ
ㅤmm
いいね、お気に入りをくれる方々に感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます(/ _ ; ) 皆さんに楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る