無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第26話

突然の告白
最近、夢にエーシュカが出てくるようになった。


昨日はエーシュカと一緒にお弁当を食べた夢。少し前には一緒に遊園地に行った夢。

そして、今日、私は同じ制服を着たエーシュカと手を繋いで、街を歩いている夢だった。


きっとこれは、私の…願望?


日がたてばたつほど、あの日エーシュカに、" 好き " と言われたことが鮮明に思い出される。
完全に傾いている気持ちに、気づいていた。でもこれ以上自覚したくない。

そう思って、また朝を迎えた。



目が覚めると、部屋にエーシュカの姿がないことに気がつく。

…また、何も言わずにどこかへ行ってしまったの?…自分だけ一方的に想いを伝えて、どこかへ逃げちゃった、の?

私は急いでお母さんとお父さんにそのことを伝えようとした。

そのとき、机の上に見知らぬメモが置いてあることに気がつく。

手に取ると、そこには、



" 少しの間、帰ってこれない。
ちゃんと戻ってきます "



というメッセージが残されていた。
そのメモの隅には " エーシュカ " の文字。

エーシュカ、文字を書くことができたんだ…という驚き。っていやいや、今そこに注目する時ではない。

一体、エーシュカはどこへ行ったんだろう…



学校へ向かう途中、突然後ろから声をかけられ、振り返るとそこには永瀬くんが立っていた。
永瀬くん
今まで、ごめん。ギクシャクさせちゃって…
永瀬くん
話せば長くなるから、今簡潔に伝えるとすれば、俺はあなたさんが好きだ
……え?
突然のカミングアウト。しかもまだ朝だから頭が働かない。いや多分これが放課後であろうとびっくりして頭が働かないんだろうけど…
あなた

ちょ、ちょっとどういうこと?

永瀬くん
まあ、立ち止まってないで歩きながら話そう
そう、促されて一応足は動かすけど、ちょっと意味がわからない。
どうして、今そんなことを言う気になったのか。しかもなんで私のことが好きなんだ?
永瀬くん
あと、俺の猫、ミーシャがいるって話をしたこと覚えてる?
ああ、あの私の頭の中ではとびっきり可愛く妄想されている、黒猫のミーシャちゃんだ。その子が、どうしたんだろう?
永瀬くん
そのミーシャも、人間に変わることができるんだ
あなた

えっ!?

もうこれ以上、朝から色々重大な情報を流さないでほしい…

その後も、永瀬くんはペラペラと喋り続けた。……永瀬くんってこんなお喋りな人だったけ?

しかも、その話の中に、エーシュカが出てきたのだ。


まとめると、エーシュカとミーシャちゃんは知り合いで、何らかのやることがあって今、猫の国に行っているらしい。
そして、エーシュカが私に好意を寄せていることを知って、永瀬くんも今私に告白をしてきたらしい。

まとめるとこんな感じ、なんだけど…
あなた

どうして、エーシュカの事を知ってるの?

最大の疑問点である。
いつの間に、二人は会話をしていたのか。
しかもこんな重大情報を知っているほど仲が良くなっていたのか。
永瀬くん
んーとまあ、偶然道端で出会って、そこから色々…
あなた

偶然?道端?!

永瀬くん
…あ、でも俺はあなたさんのことを諦める気は、ないから
永瀬くん
俺は俺で、君を奪いに行くから
シューとまるで体から空気が抜けたみたいに力が入らない。
もうここ最近、よくわからないモテ期が続いている。
ありがたいことだけど、でも私は……



………私は、エーシュカが好きなんだ



今、何も考えず、勝手に頭の中に出てきた感情。
ああ、私はやっぱりエーシュカが好きなんだ。
きっとあの頃から、ずっと。

みるみる体が熱くなって、顔も赤くなっていくのがわかる。
きっと声にしたら、本当に私はエーシュカのことが好きになってしまう。
だから、今はまだ、もう少し抑えないといけない。

エーシュカが私にちゃんと伝えてくれたように、私もエーシュカにちゃんと伝えないといけない。そして、永瀬くんにも。


そんなことを頭でぐるぐる考えていると、気付けば永瀬くんは私の顔を覗き込んでいた。
永瀬くん
だ、大丈夫?顔赤いけど
あなた

あ、うん、あ、気にしないで!

見られた恥ずかしさあまって、私はその場から逃げてしまった。

ごめんなさい永瀬くん!

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

ㅤmm
入賞者バッジ
ㅤmm
いいね、お気に入りをくれる方々に感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます(/ _ ; ) 皆さんに楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る