朝起きたら隣に梅原さんがいる。
そんな生活はしばらくお預けだ。
綺麗な寝顔の梅原さんを見ていると愛おしくて、儚くて……
触れたら消えてしまいそうで。
チュ
梅原「寝起きに襲う悪い子だーれだ。」
『っ!?』
梅原「ねぇ、もっかいしてよ」
『恥ずかしいけど……いいよ』
チュ
『んっ……ふぅっ……はぁっ……///』
梅原「引っかかったw」
『もう!』
梅原「しばらく出来ないんだからさ。せめてハグだけさせて?」
『……いいよ///』
梅原「やっぱり有栖大好き。いや、あなた。大好き」
『わ、私だって裕一郎のこと大大だーい好きだし!』
梅原「はははっw」
『あははっw』
『じゃあ仕事に行きますか!』
梅原「そうだな」
私たちは手を繋ぎながら駅まで向かった。
残念なことに駅の方面がお互い逆なため、改札で別れた。
マネ「有栖ちゃーん!こっちー!」
『はーい!』
マネ「今日から忙しくなるよー?」
『大丈夫です!』
マネ「まず、アニメのアフレコ。それから写真撮影ね」
『はい!』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!