第15話

9話:(8話の月島side)勇気。
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2019/01/28 07:59
なんとなく今日も全ての授業が終わった。
山口
ツッキー部活行こう!
山口うるさいなぁ


授業で使った黒板も消さないといけないし
月島
先行ってて
冷たく返した。
山口
う、うん
悲しそうな顔するな…
黒板消すのチョークの粉つくし嫌いなんだよネ…
はぁ、制服にもかかったし最悪。
ウエットティッシュが教卓の上に置いてあった。
しょうがない、これで拭くか。
そんなことをしていると授業が終わってから10分もたっていた。
部活はあなたちゃんに会えるからやっていけてる。
もちろん本人には「あなたちゃん」なんて呼べない。
後ろのドアの鍵をかけて廊下へ出た。
3組の教室をチラッと見たらあなたちゃんがいた。
ぼーっとしている
しかも一人で。
僕は恐る恐る教室に入った。
だけど気づいてないらしい。
あなた

勉強も本気でしろや

だれのことか分からないけどいきなりあなたちゃんの口が動いた。
月島
独り言とかウケるんですけド。笑
僕は思わず言ってしまった。
あなた

うぎゃ、えあ?

「うぎゃ、えあ」ってなに?可愛いすぎデショ
あなた

ビックリしたぁ…
なんでいるの?

綺麗な瞳で見つめられた
そんな瞳で見ないでよ…
ほんとの理由はあなたちゃんが一人だったから。
でもそんなこと言えない
そこからのあなたちゃんの質問に対しては適当に答えといた。
考えすぎると「好き」ってことがバレそうだから。
僕はサラッと言ってみた、精一杯の勇気を出して。
月島
じゃあ、一緒に部活行かない?
あなたちゃんは一瞬固まった。
嫌だっただろうか。

僕のこと嫌いなんだろうか。
いろいろマイナスな考えが頭をよぎった。
月島
嫌だったらいいケド。別に
そう言ってみた。
これで、「嫌。」って言われたら不登校になるだろう。
あなたちゃんの口が動いた。
あなた

嫌じゃないよ!

あなた

行こう!

あなた

早く行かないと怒られるね。笑

少し早口にだった。

顔も赤い。
可愛かった。ただその一言に尽きた。
行くまでに何を話そうか。
それしか今は頭にない。

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