俺は布団に入ってわずか2分ほどで寝た
夜中
ギィイッ
奇妙な音がして目覚めた
眠いまぶたを開けてふと音のなる方を見ると飾ってある木箱の中の人形が出てきていた
声にならない声を出して固まっていた
言われた途端、俺は瞬時に思った
なんでいきなり冷静になったのか分からないけど思った。こいつ…誰だ?
改めて見ると、艶のある黒髪につぶらな瞳、桜柄の着物が良くあっている美少女だった
俺はささやかな気遣いのつもりで言った
ペチッ
小さな手で俺を叩いた
大して痛くないのに言った
どこから出てきたのか自分と合ったサイズの布団一式を敷いて寝ていた
俺はこの人形をいや、この少女(?)とどうなっていくのか分からない・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!