「はあー・・・」
ため息をついた。
「りんちゃん♪」
桜迫ちゃんを部屋に呼んでケーキを食べていた。
「桜迫ちゃんは西本先生の事がスキ?」
「え?うん❤️そうだよ♪」
「片想い?」
「うん。先生には好きな人がいるみたい」
「そうなの?」
「うん・・だからダメみたい」
「そっかー・・・」
「白沢君とは?」
「返事待ち」
「そっかー」
プルプル・・・。
『もしもし』
黒沢君だ。
「何ですか?」
『明日、職員室に来い』
「え?なんで?」
『修学旅行の幹事だろ?お前』
「うん・・・それが?」
『幹事だけの説明会があるらしいぞ。いいな』
「はい」
推薦で選ばれた三人、私と王子達。結構な女子の目が(泣)
「はあー・・・会いたくない」
顔が熱い。恋が止まらない・・・
「ちょっと来い」
と、いきなり手を引かれて真っ暗な部屋に入った。
「ちょっと・・・何すんのよ!やめ・・・」
暗闇の中で後ろから抱き締められた。
「黒沢く・・・」
床に押し付けられた。
「やだ・・・何すんのよ!ねえ!」
馬乗りになられた。
「やめて!ねえ!」
服のボタンを全部はずされた。
「お前は俺の物だ」
そう言った瞬間。電気がついた。
「れん、離れてよ。この子は俺の彼女だ」
グイッ。と引っ張られた。
「だから、手出さないでよ」
「その手を離せ」
黒沢君にも手を引かれた。
「勝負だ」
「ちょうど、修学旅行の時に宝探しがある。その時に決めよう」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。