数日後、新しく来た先生の紹介があった。
「えー。産休に入ったー。高野先生の代わりにー。来ましたー。島仲雄(しまなかゆう)です。よろしくお願いします😁」
チャラ。これが私の島仲先生への第一印象。
「島仲先生は高野先生の後任で3年部の仲間として頑張ってもらいます。若さも追加されて受験に向けて3年生!もっと頑張ってねー! 野球部の副顧問としても活動してもらいます!1.2年生もぜひ名前を覚えてくださいね!」
教頭先生がごく一部のイケてる風の3年生から笑いを取りつつ説明をした。
「2年部のうちらには関係ないっつーの」
私はぼそっとつぶやいた。
周りのクラスメイトも同じ意見らしくて、頷いたり「それな」って返したり。
ただ野球部は違ったかな。
あと、萌も。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。