___翌日
なぜか私は新田とふたりで舞台裏にいた。
「新田…。なんで私が花束渡さなきゃいけないのけ?」
「あなたが俺のとこ来たから、平泉先生に捕まえられたんじゃん! 来たあなたが悪い!」
「それはさー。新田に頑張れって言いたかったんだよー。」
数分前、まだ始まる前で言葉の確認をしてた新田のところに「頑張れ」を言いに行った。
私としてはすごく頑張って行ったんだけどそこに平泉先生っていう生徒会の先生がいて…。
「あらー!あなたさんじゃない!! あのさ、今日さ先生方に生徒会役員で花束渡す予定だったんだけどー小島さんが急にバレーの大会で来れなくなっちゃってー。代役を探してたんだけど…。あなたさんやってくれない?あなたさんなら学年の委員長もしてたし適任だと思うんだけどなー✨」
ということで、花束係になっちゃったんだよね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。