1日の授業が終わって放課後になった。
そういえば朝、先生に香を案内しろって言われたっけ、案内しなくちゃ、。
でもなんて声かけよう?案内するからついてこい!とか?案内しますわよ!オホホホホ!とか?ど、どうしよう。私があたふたしてると香が、
「圭、学校案内してよ」
と、優しい笑みを浮かべながら言ってくれた。
案内していると香が、
「圭って、コmy、えっと、人見知り?(やべ、コミュ障って言いかけた、圭を傷つけない!よし、!)(((ボソ」
最後の方なんて言ったんだろう?て、あっ、香が聞いてきた、な、なんて答えよう…
「ちょ、あわてすぎ、顔めっちゃ赤し。美人が顔赤くしてあわてると…なんか、エロい…な」
バカか。こいつは。お前も顔真っ赤だぞっ!って言いたいのに。
で、どうなのさ?と香が聞いてきた。今思ったけどこいつ身長高いな〜。私より10cmくらい高いな。180くらいかな?
「なに見とれてんの。んで、どうなの?」
「え、多分そうかな。香、顔真っ赤...」
「え!?は、うるせぇ//」
私と香は笑った。
「でも、案内とかはちゃんと出来てたよな」
「え!?う、うん」
「あれじゃない?圭は言葉のキャッチボールが苦手なんだよ」
歩きながら私達はぎこちない会話を進める。そしたら、いきなり横にいた香が止まった。私も止まって後ろを、香の方に振り返った。そしたら香が私のすぐ近くまで来て、
「うまくなりたい?言葉のキャッチボール」
私は頷いた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!