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あなたsaid
流くんが入院して一週間がたった。
私はお見舞いにお花を買うことにした。
~チリン~
『あの〜すみません、』
"いらっしゃいませ"
『あの、シロタエギクってありますか?』
"お待ちください。"
私はこのお花を買い、病院に向かった。
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俺は入院して一週間がたった。
ほとんど毎日来てくれるあなた。
~ガラガラ~
『流くん♪』
そして今日も。
「いらっしゃい♪」
『見て、お花買ってきたの、』
「おぉ!コレはシロタエギクやな、でもなんでこれ?」
『ん〜、流くんの得意な花言葉ってやつかな♪』
「調べて買ってきてくれたん?」
『うん、まーね、こんな事しかできないし…』
俺はあなたを抱きしめた、
『ちょっと、どうしたの流くん、寝てないと、』
「いや、こうさせてや、少しでいいから…こうさせてや、、」
『流くん…』
俺は彼女の温もりを体で感じたかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。