ありがとう、あなた…。
抱きついたまま、
『ねぇ、流くん、』
「ん?」
彼女が言った。
『あのね、私、彼と別れたよ、、』
「え?大丈夫やった?」
『うん、自主するって言ってた、』
「え?でも…」
『もう、何も関係ないから、大丈夫だから…これを踏まえてのそのお花だから…//』
そう、このシロタエギクの花言葉は
"あなたを支える"
という意味だった。
俺はなんでこの花なんやろ?って思ったけど、あなたの思いを聞いてますます心を動かされた。
『…グスッ、』
俺はなぜか涙を流していた。
「え?流くん?大丈夫?」
『ごめん、なんか嬉しくて…泣けてきた、』
そして俺は彼女にそっとキスをした。
『り、流くん?』
俺は知らない顔をして
「あーあ、俺は病院でなにしてんのやろ?www」
【ホンマやで!!】
俺はマジでビックリした。
そこには望がいた。
「お前…」
『///じゃ、私、帰るね、また来る!』
とあなたは急いで病室を出て行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。