第38話

事実を知る……
1,379
2017/11/29 16:53
シルクとンダホはUUUMに着いた。
そして社長室へと向かった。


《コンコン》
UUUM社長
はい?
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
失礼します。
UUUM社長
…っ!君たち……
(◯◯さんの言う通り本当に来たんだね )
シルク
シルク
社長、マネージャーもここに呼んでもらえませんか?
UUUM社長
…わかった。
《内線》
Fischer'sのマネージャー。
社長室に来てください。
《コンコン》
Fischer'sマネージャー
社長。お呼びでしょうか?
あ…。シルク。ンダホ…。
ンダホ
ンダホ
今日はお2人に聞きたい事があってここに来ました。
突然の訪問をお許し下さい。
UUUM社長
いや、なんとなくここに来た理由はわかってるから大丈夫だ。
Fischer'sマネージャー
◯◯ちゃんの事よね…?
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
…はい。
シルク
シルク
◯◯はどこに行ったんですか?
UUUM社長
……◯◯さんは…本人の希望で留学した
ンダホ
ンダホ
それは嘘ですよね?
Fischer'sマネージャー
う…嘘じゃないわ。
シルク
シルク
いえ。嘘のはずです。
Fischer'sマネージャー
なんでそう言いきれるの?
シルク
シルク
◯◯はそう言うのを理由にするなら黙ってFischer'sを抜けて俺らの前から姿を消したりしないからです。
ンダホ
ンダホ
◯◯ちゃんはシルクと同じぐらいメンバー想いな子なんです。
そんな子が俺らに内緒で何も言わずに消えるとは考えられません。
シルク
シルク
何かしら理由があるはずです。
教えて下さい。
UUUM社長
……君たちは◯◯さんの事を信頼してるんだね。
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
はい。信頼してます。
UUUM社長
黙って居なくなったと言うことは裏切りになるのに信頼出来るというのかい?
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
はい。
シルク
シルク
◯◯が黙って居なくなったのには絶対に理由があるから。
ンダホ
ンダホ
◯◯ちゃんは何かあると絶対に俺らには相談しようとしません。
病気がわかった時もそうでした。
だから今回も何かあるってわかるんです。
シルク
シルク
だから…本当の事を教えてもらえませんか?
Fischer'sマネージャー
……社長。
私もやっぱり言うべきだと思います。
UUUM社長
…そうだね。…シルク君。ンダホ君。
今から話す事はメンバーにもちゃんと伝えて欲しい。
それと話を聞いた上でどうするかは話し合ってくれ。
でも決して◯◯さんを責めないでほしい。
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
わかりました。
UUUM社長
…◯◯さんは、脳動脈瘤の治療法が見つかったんだ。
シルク
シルク
え!どういう事ですか!?
ンダホ
ンダホ
それなら俺らに何も言わずに居なくなる必要ないじゃないですか!
Fischer'sマネージャー
それが…◯◯ちゃんの中ではそうしないといけない状況だったのよ…。
ンダホ
ンダホ
それはどういう事ですか。
UUUM社長
確かに治療法は見つかった。手術もね。
ただ…それには前例がないんだ。
だから成功する確率は1%あるかどうかも分からないらしい。
シルク
シルク
…嘘だろ……
Fischer'sマネージャー
…嘘じゃないの。
助からない確率の方が高いのよ。
だから◯◯ちゃんはこれをメンバーに言えなかったの…。
◯◯ちゃんはね…メンバーだから黙って行くんです。きっと皆は成功する方にかけてくれると思います。そして私が帰ってくるのをずっと待っててくれると思うんです。
でもそれじゃあ、私がタヒんだ時に悲しむのはメンバーです。
って言ってたの。
UUUM社長
◯◯さんはメンバーに悲しい思いをして欲しくない。
そう思って黙って行ったんだ。
留学のために脱退したって事にすれば戻って来なくてもタヒんだとは誰も思わないからね。
ンダホ
ンダホ
……そんな…俺らは◯◯ちゃんの気持ちを分かってたつもりが分かってなかったんだ…
シルク
シルク
……◯◯は!◯◯はどこの病院に行ったんですか!?
UUUM社長
すまない…そこまでは分からないんだ
Fischer'sマネージャー
ごめんなさい。私も分からないの…
シルク
シルク
…そんな…◯◯……。
Fischer'sマネージャー
あとね、◯◯ちゃんからこれを預かってたの。
シルク
シルク
これは……
UUUM社長
Fischer'sメンバー全員宛のビデオレターとメンバー1人1人宛のビデオレターだ。
Fischer'sマネージャー
1人1人のは名前を書いてるからそれを1人で見てほしいらしいの。
Fischer's宛のはメンバー全員で見てほしいって言ってたわ。
ンダホ
ンダホ
……これを撮るために1人でいる事が多かったのかな…?
シルク
シルク
…かもしんねーな……
Fischer'sマネージャー
…受け取ってくれるかしら?
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
…はい。
UUUM社長
それを見て、◯◯さんの脱退をどうするかは君らできちんと話し合いなさい。
シルク
シルク
わかりました…
UUUM社長
辛いだろうが…頑張るんだぞ?
シルク
シルク
…………
ンダホ
ンダホ
(シルク……)はい。
シルク
シルク
それじゃあ、失礼します…
ンダホ
ンダホ
失礼します
シルクとンダホはマサイの家に帰ってきた。
シルク・ンダホ
シルク・ンダホ
ただいま……
マサイ
マサイ
シルク!
モトキ
モトキ
ンダホ!
ぺけたん
ぺけたん
どうだったの?
ダーマ
ダーマ
◯◯はいたのか?
ザカオ
ザカオ
◯◯は?一緒じゃないの?
シルク
シルク
……◯◯は…もう、ここにはいない…
モトキ
モトキ
…え?
ンダホ
ンダホ
◯◯ちゃんは……脳動脈瘤の治療、手術のためにどこかの病院に行ったんだって…
ンダホ
ンダホ
…どこの病院なのかは社長もマネージャーも知らないらしい…。
マサイ
マサイ
じゃあ…Fischer'sを脱退ってことか?
ぺけたん
ぺけたん
…え?嘘でしょ?
ダーマ
ダーマ
……シルク…その手に持ってるのはなんなんだ?
ザカオ
ザカオ
……CD?DVD?
シルク
シルク
…これは、◯◯がFischer'sメンバー全員に宛てたビデオレターとメンバー1人1人に宛てたビデオレターだ…
ンダホ
ンダホ
…Fischer'sメンバー全員に宛てたのは最後に見よう。
先に1人1人のをそれぞれ見てほしい…
それが◯◯ちゃんのお願いらしいから…
Fischer's全員
Fischer's全員
《シルクとンダホ以外》
……わかった。
シルク
シルク
……わりー。ちょっと1人にしてくれねーかな…。
ンダホ
ンダホ
…シルク。わかった。
シルク
シルク
俺…家に居るから何かあったら呼んでくれて構わねーから…。
ビデオレター…俺のだけ持っていくな。
シルクは1人になるために家に帰った。
ザカオ
ザカオ
…シルク……大丈夫かな
マサイ
マサイ
わかんねー…
ンダホ
ンダホ
あいつが1番きついよな…
ダーマ
ダーマ
そうだな…
モトキ
モトキ
いつも1番近くで◯◯を見てたからこそ辛いだろうな…
ぺけたん
ぺけたん
シルクが自分を責めない事を願うしかないよ……
その頃シルクは……
シルク
シルク
何で俺…気づいてやれなかったんだよ
◯◯は結局…1人で辛かっただけじゃねーかよ…
俺は◯◯の……何を見てたってんだよ…
◯◯…ごめんな……。
シルク
シルク
( ◯◯…どこにいるんだよ…逢いてぇよ)
シルク
シルク
この家ってこんなに広かったっけ…
こんなに静かだったっけ…
俺の隣ってこんなに寒かったっけ…
シルク
シルク
広く感じなかったのも…静かに感じなかったのも…寒く感じなかったのも…全部◯◯のおかげなんだな……
シルク
シルク
◯◯…◯◯……
いつもの笑顔が見てーよ…
頼む…無事に帰ってきてくれ……
シルクは部屋で1人涙を流した。
◯◯がいなくなってしまった事を信じたくない気持ちでいっぱいになりながら。

この日シルク以外のメンバーはマサイの家に泊まることにした。

そして次の日…1人1人ビデオレターを見ることになった。











次回へ続く。










(。-ω-。)----------------------キリトリ線----------------------(。-ω-。)
ANNA(主)
ANNA(主)
こんばんは!おはようございます!こんにちわ!
ここまで読んでくださってる方々ありがとうございます(❁´ω`❁)
次回は1人1人のビデオレターの話になると思います。
そして、少しの間ですが私は出てきません。

それでは次回の作品でお会いしましょう
せーのっ!( ๑≧ꇴ≦)ゞアデュー

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