あなたとシルク達は日本に帰る為に空港に来ていた。
チケットは前日にマサイが用意していたらしく、あとは飛行機に乗るだけとなっていた。
そう言うと全員が手を挙げ賛成した。
そして飛行機に乗りあなたは窓の外をずっと見つめている。
それに気づいたシルクは何とも言えない気持ちになってしまった。
なぜかと言うと、その瞳はどこか切なさがあり悲しげだったのです。
シルクは何も言えずあなたの事をずっと見つめていたが心の声はと言うと…
すると、その視線に気づいたの。
あなたがフッと振り返ってきた。
振り返ったあなたの表情はさっきとは違って明るく一瞬見間違いだったのかと思わせたが、シルクが『いや、俺も外を眺めてただけだ。』と伝えると『そっか( *´꒳`*)』とだけ返しまた窓の方を見た。
その時、また先ほどと同じように切なくどこか悲しげな表情を浮かべ、やっぱり見間違いじゃない事がわかった。
それから数時間が経ち、あなた達は日本に着いた。
日本に着いたあなた達はアイコンタクトをし最初に発した言葉はと言うと
まさに打ち合わせでもしたかのような言葉の連携である。
それを見ていた通行人は微笑ましかったのかにこにこしている人もいれば『元気があっていい子達だねw』と話しながら通り過ぎる人もいた。
その事に気づいたあなたは恥ずかしくなり赤面と化してしまった。
その間にタクシーを捕まえたンダホは皆に声をかけ乗り込みシルク宅へと向かった。
シルク宅に着いてからは他のメンバーが来るのを待ちながら各々スマブラをしたりLAで撮った動画の編集をしたり荷物の整理をしたりしていた。
《テロリーン♪ テロリーン♪》
そして夜の20時になり、ぺけたん、ザカオがやってきた。
ぺけたんとザカオの『おかえり!』に対し、全員が笑顔で『ただいま!』と返した。
2人のその言葉を聞いたあなたの瞳は少し濡れていたが、すぐに笑顔になり満面の笑みで『ありがとう!皆がそう言ってくれるから私は強くなれる。頑張れる!本当に感謝してます!ありがとう!』と言った。
無理をしてるんだろうなって分かっていてもそれ以上は誰も追求しなかった。
いや、出来なかったのだ。
あなたにこれ以上辛い気持ちになって欲しくなかったから。
それからの皆はと言うと、次の日が全員予定が空いていて仕事もないと言う事だったから退院祝いを兼ねて呑み明かしたのであった。
次回へ続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。