第78話

久しぶりの歌声…最終話😮🎵🎶
1,307
2018/03/18 18:06
呑み明かした次の日、あなたは誰よりも早く起きて朝の散歩をしていた。


行った場所はというと……





〘土手〙でした。


あなた

ここがFischer'sの始まりの場所か…。
動画でも綺麗なのは伝わってたけど本当に綺麗だな…(´ ˘ `∗)
来てよかった!

なんで土手かと言うと、ここはFischer'sの始まりだからです。
あなたは驚きな事にまだここに来たことがなかったことを思い出したのです。
そこでウオタミさんのツイート等で調べていくとこの土手にたどり着けたのです。



そこで何をするのかと思えば、病気が分かってからずっと歌ってなかったことに気づき、歌いに来たのであった。
あなた

もうずっと歌ってないから声でないだろうなー…(^ω^;);););)
でもやっぱり歌いたい気持ちはどんなに辛い事があっても消えないのが事実だもんな…w

そう言うとあなたは目を閉じ大きく背伸びをし、朝の空気を胸いっぱいに吸い込みました。



《スゥーッ》



そしてニコッとはにかみ『よしっ!』と気合いを入れ、歌い始めました。
あなた

『涙の数だけ強くなれるよ
風に揺られてる花のように
自分をそのまま 信じていてね
明日は来るよ 君のために
明日は来るよ 君のために(*´○`)o¶~~♪』

その曲は今のあなたの心境を表しているかのような歌詞でした。

歌っている最中、涙を浮かべる瞬間もあった。
だが、その分『強くなれる!』『強くなる!』そう思い、歌いきったのです。






あなたが散歩に出てから2時間。


1番に目を覚ましたのはシルクだった。
シルク
シルク
…ん。んー⊂(   っ*´ω`*)っ!
……あれ?え…?あなた?あなた!?

ちょ!お前ら起きろ!!
シルクは隣にあなたがいない事に焦りメンバーを起こしました。
Fischer's全員
Fischer's全員
〜シルクとンダホ以外〜

ん…んー!どしたの?
そんなに大きな声出して(っ ̯ -。)
シルク
シルク
起きたらあなたがいねーんだよ!
ちょ!ダホ!起きろって!
マサイ
マサイ
は?あなたがいない!?
家の中ちゃんと見たか?
シルク
シルク
見たわ!
どこに行ったんだよ…また黙っていなくなったとかないよな……
ンダホ
ンダホ
ん…シルク…どうしたの
モトキ
モトキ
あなたがいなくなったんだって
ンダホ
ンダホ
……えっ!嘘でしょ!?
ダーマ
ダーマ
誰か連絡きてねーのか?
シルク
シルク
俺はきてない
ザカオ
ザカオ
俺も来てないよ。
ぺけたん
ぺけたん
俺も
誰にも連絡が来てない状態に焦り、不安を感じ始めた瞬間、ンダホが大きな声を出した
ンダホ
ンダホ
ん?……あっ!!
シルク
シルク
なんだよ!ダホ!
いきなりでかー声出すなよ!
ンダホ
ンダホ
あ、ごめん🙇
マサイ
マサイ
んで、どうしたんだよ。
ンダホ
ンダホ
あ、そうそう!
少し前にね、ウオタミさんからリプが来てたみたいで見てみたんだけど。
これ見て!
そう言って見せてきたのは、ウオタミさんからの画像付きのリプラインでした。






その画像はというと……








土手で歌を歌ったりウオタミさんと一緒に写真を撮っているあなたの姿だったのです。


それを見たのと同時にシルクは一目散に家を飛び出した。





土手に着くとそこには凄く活き活きとして、笑顔で歌っているあなたの姿があったのです。




その姿を見たシルクは自然と涙が溢れてきました。


なぜかと言うと、シルクはあなたの歌声をもう聴くことはできないんだろう。と思っていたからです。
あなたが病気を知ってから歌うことを辞め、ずっと無理して笑っているのを気にしていました。


あなたの歌声を聴いたのは約2年半振り。

その頃と比べると声量、声のオクターブは少し下がってしまっていたが真っ直ぐさ、暖かさ、気持ちの込め方は変わらずそのままだったのです。



シルクの涙は止まらず、でもずっとその姿を見つめていた。

そして他のメンバーがやってきました。
モトキ
モトキ
ちょ、シルク早いよ
ダーマ
ダーマ
いきなり出てくなよな…
ンダホ
ンダホ
ちょ…みんな……まってよ〜
全員が揃ってシルクが見つめる視線の先を見ると、あなたの姿があるのに気づいた。


するとやはり他のメンバーも自然と涙を流していた。




歌うことの楽しさを忘れてしまっていたあなた。
歌うことの幸せを忘れてしまっていたあなた。
歌うことの喜びを忘れてしまっていたあなた。







思い出す事が出来たんだね。









あなたの歌っている姿を見た全員が揃ってそう思った事でした。













それから数十分が経ち、あなたは今まで歌えなかった分を歌い切ってスッキリしたかのようにまた目を閉じ、《スゥーッ》と息を吸い満面の笑みを浮かべました。











その時を待っていたかのように、Fischer's全員が声を揃え








Fischer's全員
Fischer's全員
あなた(*´罒`*)!!!!








と声をかけたのです。


その笑顔は歌う事の気持ち良さを思い出したんだな!と言わんばかりの笑顔でした。




それに気づいたあなたは、知らないうちにみんながいる事に驚いた顔を浮かべたがすぐに笑顔になり、こう言ったのです。







あなた

みんなのおかげで歌う事の楽しさを思い出せたよ!
ありがとう(*´ω`*)♪

そしてシルクはまた涙目になったがすぐに拭い、あなたの横に並びいきなり叫んだのです。
シルク
シルク
あなたー!!!!
俺は!お前の目が見てなくても、また病気になってもずっと!ずーーーっと!お前が好きだー!!
それを聞いたあなたは顔を真っ赤にして照れたが答えるかのように大きく呼吸をし、シルクに負けないぐらいの大声で







あなた

シルクーー!!!!
私…私ね!!

シルクに会えてよかった!
会いに来てくれて、ずっと待っててくれて、想っててくれてありがとう!!!!
シルクに恋してよかったよーーー!!!











そう言って2人は見つめ合い、大きな瞳に涙を浮かべ、白い歯を見せるかのように笑い見つめ合いメンバーの元へと向かったのです。
























それから5年が経ち。
あなたとシルク、Fischer'sメンバーは歌動画にコラボ動画、様々な動画を撮っていき、さらに人気者になって行きました。







そして2023年、2月25日。
Fischer's結成13周年のこの日、シルクとあなたは入籍をし、あなたの名字は長岡から『絹張』に変わったのでした。




















❦ℯꫛᎴ❧







(。-ω-。)----------------------キリトリ線----------------------(。-ω-。)
ANNA(主)
ANNA(主)
お久しぶりです!
こんにちわ!こんばんわ!おはようございます!
主のANNAです( *´꒳`*)


いきなりの最終話でびっくりした方もいらっしゃると思います!
驚かせてしまい申し訳ありません。
ですが正直、これは計画していましたw
結構前から『そろそろ最終話だな!どんな感じに完結させようかな…』って考えていましたが、前回の話を書いている時に『あ!この流れは最終話やん!』って思ったのでいい感じに終われそうだったので完結させて頂きました!

ここまで私が書けてこれたのはこんな私の初めての作品をずっと応援し続けて下さって読んで下さっている読者さまのお陰です。
本当に嬉しく思っています。

読者さまが居たからここまで書くことが出来ました。
1度最終話を迎え、続編を書くことが決まりそれで最終的に完結が出来たのは本当に嬉しいです!
応援がなかったら仕事と勉強をしながらここまで続ける事は出来なかったと思います。


本当にありがとうございました!
次回からは『忘れたいのに忘れられない人』というと、ここ最近ずっと停止状態だった作品を進めていこうと思ってますので、亀更新にはなると思いますが、そちらも読んで頂けると嬉しいです!


最後にはなりますが、本当に応援して下さって、更新をずっと待って頂いてありがとうございました!

読者の皆様!
きもっ!うるさっ!暑ぐるしい!って思う方もいらっしゃるとは思いますが、私は皆様が大好きです!
本当に!本当に!!
今まででありがとうございました!
それでは次回はもう1つの作品でお会いしましょう!


最後の挨拶はFischer's全員と私で行きたいと思います!
コメ欄でも挨拶して頂けると嬉しいです!


それでは、せーーのっ!
ANNA(主)
ANNA(主)
アデュー!!!
Fischer's全員
Fischer's全員
アデュー!!!

みんな!『サヨナラまたな!』

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