〈ジン〉じゃー、部屋はここね。
〈あなた〉ありがとうございます。ほんとに助かります。
〈ジン〉いえいえ。あ、ちなみに、今はいないけど、この家7人で暮らしてるから。
〈あなた〉え?私を含めて?
〈ジン〉ううん。あなたを含めたら8人かな。シェアハウスなんだ。ここ。
〈あなた〉そうなんですか。ありがとうございます。
〈ジン〉じゃあ俺はここで。仕事あるし。分かんないことあったら、なんでも聞いてね!
〈あなた〉ドキッ♡ありがとうございます。
〈ジン〉うん。
ガチャ___
〈あなた〉はー、疲れた。いい人だな。ジンさん。それに比べてあのグクとか言う人は。
ドンッ💥
〈あなた〉え?何?まさか!
隣の部屋に行く。ガチャ!
〈グク〉お前ノックのマナー1つも知らないの。あー、呆れる。
〈あなた〉それはコッチのセリフ!いきなり人の部屋叩いて、そっちこそ、どーゆー育て方されたのよ!ジンさんとは大違い。
〈グク〉お前がヒョンの事語るな。お前になんか100年はえーんだよ!
〈あなた〉はぁー!
バンッ(強くドアを閉める)
〈あなた〉もうほんと最悪!下行こ。
下↓降りる__
〈あなた〉テレビがあるー!テレビなんて何年ぶりだろ!私の家貧しくて何もなっかたからな。
つける。
〈司会〉今日のゲストはこの方々です!
〈観客〉キャーッ!
〈あなた〉ちょ、うるさ!てか、この人って…。えぇー!
〈グク〉うっせーな。ちょっと黙れ。てか、俺たち出てんじゃん。
〈あなた〉芸能人なの…。グクも、ジンさんも。
〈グク〉え、ほんとに何も知らないの?信じられない。
〈あなた〉しょうがないでしょ。私ほんとにお金の無い家で育ったんだから。テレビなんて贅沢過ぎて。
〈グク〉へぇー。だから何も知らないんだ。じゃー俺らの事教えてあげる。
俺たちは、btsって言うグループなの。日本では防弾少年団って言うんだけど、
〈あなた〉あ、ジンさん!
〈グク〉おいっ!人の話聞けよ!
〈あなた〉あ、ごめん…。
〈グク〉もう良いよ。
〈あなた〉あ、グクもいる!
〈グク〉おー、カッコイイ!
〈あなた〉何自分で言ってんのㅋ
〈グク〉えっ キュン♡
おいおい、キュン♡ってなんだよ。
〈あなた〉ごめんね。私勘違いしてた。グクの事私横暴な人だって勝手に決めつけてた。
〈グク〉お前なー。横暴って。
〈あなた〉でもね!いい人だなって今思った!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。