外__
あー、おなかペコペコ。なんか近くのお店…。
あっ!
カラン カラン🚪
〈定員〉いらっしゃいませ。
〈あなた〉これ下さい。
〈定員〉かしこまりました。お席でお待ち下さい。
〈あなた〉はい。
いい雰囲気のお店だな。
〈定員〉ご注文の品です。
〈あなた〉あ、ありがとうございます。
〈??〉久しぶりだね。あなた
〈あなた〉え、嘘、なんでここにいるの…?
〈テテ〉たまたまだよ。
〈あなた〉ごめん。まだちょっと私…。
席を立つ。
〈テテ〉待ってよ。まだ俺のこと嫌い?
〈あなた〉嫌いではないけど…。
〈テテ〉ほんと!嬉しい!
〈あなた〉私は嬉しくない。
〈テテ〉あー、ごめん。分かった!じゃー途中まで一緒に帰らせて!
まぁ、もう会うことも無いだろうし、良いか。
〈あなた〉まぁ、いいよ。
帰り道__
〈テテ〉あのさ、あの時はごめんね。
〈あなた〉良いよ別に。もう大丈夫だから。
〈テテ〉お互い色々大変だったよね。
〈あなた〉うん。そうだね。
沈黙…
〈テテ〉じゃ、俺ここだから。
〈あなた〉え、待って。ここ私住んでるよ。
〈テテ〉(こんな夢みたいな事あるの?)
〈あなた〉ほんとに…、偶然、だね。
〈テテ〉一緒に住めて嬉しいよ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。