「そ、んな…言えな…」
私が首を横に振ると、「じゃあやめる?」という言葉と同時に、胸を弄っていた手が離れていった。
「ぁ…、い…やッ…やめないで…」
淡々と話をする男とは対照的に、私の理性は崩壊していく。
中途半端に高められた体は“次”を期待するほど、甘やかに濡れた。
「…ココ、ね…触って…侑介」
腰の辺りに置かれた彼の手を取り、内腿を伝って その場所へ導く。
スカートが捲れ、白いサテン生地の下着が露になるのも気にせずに。
「あッ…ぁ…、お…ねがい…ッだからぁ…」
薄い布越しに蕾を男の指に押し付けるように腰をくねらせた私は、もどかしさに瞳を潤ませた。
「…及第点だな」
侑介は小さなため息を漏らし、分厚いカーテンを開ける。
そこで私が目にしたのは、ボロボロになり ほとんどその意味を成していないレースカーテンだった。
「あなた、窓に手ついて」
「え…」
「はやく。…触って欲しいんだろ?」
低い声で囁かれれば もう、逆らえない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。