第6話

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2017/11/20 09:52


「そ、んな…言えな…」


私が首を横に振ると、「じゃあやめる?」という言葉と同時に、胸を弄っていた手が離れていった。


「ぁ…、い…やッ…やめないで…」


淡々と話をする男とは対照的に、私の理性は崩壊していく。

中途半端に高められた体は“次”を期待するほど、甘やかに濡れた。


「…ココ、ね…触って…侑介」


腰の辺りに置かれた彼の手を取り、内腿を伝って その場所へ導く。

スカートが捲れ、白いサテン生地の下着が露になるのも気にせずに。


「あッ…ぁ…、お…ねがい…ッだからぁ…」


薄い布越しに蕾を男の指に押し付けるように腰をくねらせた私は、もどかしさに瞳を潤ませた。


「…及第点だな」


侑介は小さなため息を漏らし、分厚いカーテンを開ける。

そこで私が目にしたのは、ボロボロになり ほとんどその意味を成していないレースカーテンだった。


「あなた、窓に手ついて」

「え…」

「はやく。…触って欲しいんだろ?」


低い声で囁かれれば もう、逆らえない。

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