教室で眠っているあなたの姿を見つけたのは偶然のことだった。
扉を開けようと手を伸ばすも、自分から別れを告げたことを考えると つい躊躇ってしまう。
「ガキか...俺は」
ため息混じりにそう小さく呟く。
彼女に会わなかったこの一週間で気持ちの整理はついたと思っていたのに。
なんでかな。
こうして姿を見てると、甘やかなあの時間が 鮮明に蘇ってくるんだ。
たった1枚の扉。
俺たちを隔てるのはただそれだけなのに。
「...あなた」
どうして心はこんなにも 離れてしまったのだろうか。
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お久しぶりです。若林です。
長い間更新できず、申し訳ありません。
待ってくれた読者様、ありがとうございます。
そして数日前から第10回プリコンが始まりましたね。
また私らしい作品を書いてみようと思いますので、よろしければ応援の方よろしくお願い致します。
若林.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。