第30話

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2018/07/16 10:55




教室で眠っているあなたの姿を見つけたのは偶然のことだった。

扉を開けようと手を伸ばすも、自分から別れを告げたことを考えると つい躊躇ってしまう。



「ガキか...俺は」


ため息混じりにそう小さく呟く。

彼女に会わなかったこの一週間で気持ちの整理はついたと思っていたのに。



なんでかな。

こうして姿を見てると、甘やかなあの時間が 鮮明に蘇ってくるんだ。




たった1枚の扉。

俺たちを隔てるのはただそれだけなのに。




「...あなた」





どうして心はこんなにも 離れてしまったのだろうか。









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お久しぶりです。若林です。

長い間更新できず、申し訳ありません。
待ってくれた読者様、ありがとうございます。


そして数日前から第10回プリコンが始まりましたね。

また私らしい作品を書いてみようと思いますので、よろしければ応援の方よろしくお願い致します。



若林.


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