私最低かも知らんね・・・
橘君の事忘れとった。
無邪気なのか魅力的なのかどっちもどっちて感じの笑顔で私を見てくる橘君。
うわーん!ごめんなさーい!!
校門を2人ででて、、、すぐ分かれ道。
というか、そこが分かれ道だった。
私は家に向かって歩きかけた・・・
橘君がこっちをみている。
旭飛のこと・・・か。
ごめんなさい。ホントは分かってなんかないよ。
相談なんて、することないしね。
幼なじみのこと、ホントは好きじゃなかったんだよ。
それを好きと勘違いしてただけ。
なんて、馬鹿なんだろう。
単純だなぁ。私も。
前までの私ならここで旭飛が待っててくれてるかもなんて思ってるかもしれない・・・
いや、確かに旭飛はいるんです。
夏帆ちゃんと。
・・・え?
え!え?なんで夏帆ちゃんとまだいるのっ?!
あ、いるのは構わないんですけどね?
あれから何分たったと思ってるの?!
私、あそこ通らないと帰れんのやけど・・・?
たーちーばーなーくーん!
わたし、かーえーれーなーいー!
少しの脳サミット中
結果。
俯いて通り抜ける。
結果かるっ。
はやく帰ろ・・・。
ズキズキ・・・
ズキズキ。、
痛い、痛いよ。
痛い?
おかしいぞ。
幼なじみへの恋の病か!
やめてよね。
好きでもないのに。
さぁ。早く帰ろう。
なんできづくんよー!
声をかけられた直後。
猛ダッシュでの逃走。
追いかけないでよっ!
夏帆ちゃんといればいいじゃん。
後ろで旭飛の声。
逃げる足音一つ。
追いかけてくる足音2つ。
止まる音、、二つ。
止まらない音一つ。
夏帆ちゃんの声。
私の上がった息。
あれ?さっき止まったはずじゃ・・・?
グイッ!
バランスが崩れて私は旭飛の方へ投げ出された。
バタっ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。