もうすぐ家の前なのに、
言いたい言葉がすぐには見つからなくて。
焦ってたらなんか言われそうで。
私はまだ勇気がないのかな・・・。
言いたいことを言えばいいとかみんな言うけど、
多すぎて何からいえばいいのか逆に分からない。
旭飛が帰ってしまう。
いつもなら普通に流していたかもしれない。
でも、何故か今日は譲れない。
明日でいいとか思えない。
言葉は考えきれてないし、すぐに言えるとも思えない。
ただ、ただ、分かるのは、、
彼が私をどう思っているのか聞きたいということ。
私はとっさに、旭飛の服の袖に手を伸ばした__
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:・'゜☆.:*:・'゜♪.:*:
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。