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2017/11/20

第11話

smile
土曜日の記録会。

私は四種競技に参加することになっていた。

四種競技は、100mH、高跳び、砲丸、200mの4つの競技からなっている。

100mHは16.45、高跳びは145cmで、次の競技は今から1時間後だ。

私は、応援席の上の日陰で、花香、澪莉、三谷 七星(ミタニ ナナセ)、佐藤 千佳(サトウ チカ)とお弁当を食べていた。

ちょうど私の座る位置から、結先輩がギリギリ見える。

話題は、県総体のことで持ちきりだ。

「今年こそ優勝したいね〜」

「男子は確実に優勝できそう!」

「あなたと澪莉が高跳びでワンツーいけるね」

「いやあ …… 第二南の子が最近調子良くってさあ、ね、あなた?」

結先輩を見つめていたら、急に澪莉に話題を振られた。

「えっ、なになに?何の話?」

「ちょっとーしっかりしてよ!」

「あはははははっ」

「…… あなたちゃん最近大丈夫?」

本気で千佳ちゃんに心配される程、私は結先輩を見ていたらしい。

「大丈夫大丈夫!考え事してただけ」

笑いが起きて、その話題は終わっていった。

危ない、バレるところだった。

結先輩の方を見ると、バチッと目が合ってしまった。

パッと目をそらす。

なんだなんだなんだ、びっくりしたあ …… 。

私はそのあと、ドキドキしながら砲丸と200mを終えた。

結果は2028点、全体で3位だった。

顧問やたくさんの部員に褒められ、少しいい気になった。

帰り際、男子の先輩たちに「あなたすげーな!尊敬したわ!」と言われた。

その中には結先輩もいた。

女子の先輩曰く、普段は静かだけど騒ぐ時は騒ぐ結先輩。

その時、私は、結先輩がほんの少しだけ微笑んだように見えた。