風磨 side
勝利 ... 、勝利 ッ ... 、
風「しょー ... りぃ ッ ... たすけ ッ ... て ッ 、」
健人がまたこちらにくる
ガンッ
風「ぃ ゛ッ ...」
殴られた 、
勝「健人くん !! 何してるの !」
パンッ
勝利が健人の頬を叩いた
勝「風磨くん いくよ」
勝利は リングを 外して 手錠も 足枷も 取ってくれた
勝「健人くん 服借りるね」
そう言って勝利は健人の服を1式持って俺に渡してくれた 俺は勝利に渡された服を着た
そのあいだ 健人はずっと 黙ったままだ 、
風「勝利 、ごめ ッ ...」
勝「風磨くんが 謝ることじゃないよ 、 気づいてあげられなくて ごめんね 。」
すごい 涙が溢れた 。 勝利なら 安全だって 、
安心だって思えたから 、
勝「風磨くん 立てる ?」
もちろん 無理だ 、でも 年下に世話を焼かせるのは 嫌だったから
風「大丈夫」
と答えた そしたら 勝利は 全部 分かってるように
勝「そっか」
って 微笑んだ 、
けど 俺は 立てないから そのまま 転けた ...
と 、思ったら 勝利が 支えてくれた 。
結構力あるんだな ...
勝「風磨くん 歩ける ?」
わかってて聞いてる 、
風「ごめん 、おぶってくれる?」
勝「ん ッ」
背中を 向けてきた
風「ありがと 、」
情けないけど すごく 安心した 、小さな背中が すごく大きく見えた
勝「 いまから 風磨くん もらってくから」
その言葉がすごく 嬉しかった 、
ずっと 押し殺してた気持ちが 溢れてきた
勝利 、好きだ ...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。