第62話

Chapter 62
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2018/04/25 09:40
ー文化祭当日!ー

「んーっ!」

私はベットから起き上がり、伸びをする。

「いよいよだ〜!」

私はルンルン気分で制服に着替えて、学校へ向かう。

今日は文化祭日和だ!



ガラガラッ

「おはよー!」

ドアを開けながら言う。


ん?

どうしたんだろ。


前の方でみんなが群がっていた。

何かあったのかな?

私は背伸びをして、中心にいる人を見る。



「えっ…?」


私は目を見開いた。


私は手に持っていた紙袋を落としてしまう。


どう言うこと…?


何?


え?


私の目線の先には、いつものダサい先生ではなく…


本当の先生がいた…。


私が唖然として突っ立っていると、千紗が私を廊下へ引きずり出した。


「あなた!ねえ、あれって…。」

「うん、多分、先生…。」

「どう言うこと?」

千紗は私に問いかける。

「私にもよくわからない…。」


先生に事情を聞きたいけど、みんながいるせいで、さすがにあの中をかき分けるのは…。


「ねぇ、ねぇ。あの人誰?」

千紗が衣装係の莉央ちゃんに聞いていた。

千紗、ナイス!と心の中で言う。

「あれね、先生の弟なんだって!イケメンでしょ!?

お店手伝ってくれるらしいから、急いで衣装を作らないと!」

そう言うと、素早くどこかへ行ってしまった。

「弟さん…?」

そんな人いた?

いや、あれは確実に先生で間違いない。

なんでこんな状況なんだろう。

そんなことを考えていると、先生が立ち上がった。

「よし、みんな早く作業に取りかかれ。俺は一回兄貴を探してくる。」

はーい。とみんなが返事をし、各自作業に取り掛かる。

すると、先生はこちらに向かってきた。

私の横を通り過ぎるとき、


「ついて来い。」


ボソッと呟いた。

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