第71話

Chapter 71
4,993
2017/12/29 09:30
(自分に戻ります)

「はぁーい!では、では、、スペシャルゲストの登場でーすっ!」

わぁっと会場が盛り上がる。

美女グランプリに出場する人達の紹介が終わり、私と美紅は、ステージの下から見ていた。

「どうぞっ!」

ステージの傍からでて来たのは…

「先生…!」

来てくれたんだ!

うふふっ、かっこいい先生を拝もう!

「高橋直樹さんでーすっ!」

キャーッと黄色い歓声が飛び交った。


ズキン


やっぱり、みんなカッコいいと思うよね…。

そりゃ、みんな先生の事好きになっちゃうよ。

先生は営業スマイルでみんなに手を振る。

「えーっと、じゃあ、まずは、、恋愛から聞いていっちゃいましょうか!」

司会の人が言った。

「え〜。まぁ、答えられる範囲ならいいですよ。」

先生も笑いながら返していた。


この先生。


好きじゃない…


だって、無理してる感満載じゃん。


千紗が、「どした?」と声をかけて来た。

きっと私は不満げな表情をしていたのだろう。

「ううん、なんでもないよ。」

「そう?」


司会))「じゃあ、好きな人はいますかー?」

先生))「それ聞いちゃいます??」

司会))「はい!聞いちゃいまーす!」

先生))「えーっと、ノーコメントで、」

あははっ、と笑いながら先生は言う。

司会))「えぇー、じゃあ…好きなタイプはズバリ!?」

先生))「んー、優しくて、可愛くて、家庭的な子かな?」

全然当てはまらない…。

司会))「おぉ〜、なるほど。もう、女性のお手本となるような方ですね?」

先生))「まぁ、はい。そうですね」

また笑って誤魔化す。

司会))「まだまだ、たくさん聞きたい所なんですが、時間の関係で…すみません!」

先生))「大丈夫ですよ。」


その後、グランプリの投票に移り、1時間後に投票結果が発表されるらしい。

その間、私達は一度店に戻ることにして、会場を後にした。

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