第73話

Chapter 73 ー陸ー
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2017/12/29 09:30
「お、陸だー。久しぶり。」

先生が出ていった後、少ししてから陸が入ってきた。

陸も人気で女子達はキャッキャしている。

うん、陸も普通にイケメンだと思う。

しかも、執事の制服似合ってるし!

「いや、さっきも会っただろ。」

「あはは、まーね。」

「あれ、“萌え萌えキュンキュン”した?」

「いや、流石に執事だからやらんわ。」

「あ、そっか。」

執事が“萌え萌えキュンキュン”してたらちょっと、というかかなり引くわ。

「なぁ、最近なんかあった?」

「え?」

陸は、幼馴染で幼稚園から今まで同じ学校。

なんでもお見通しかな?

まぁ、千紗みたいに一瞬で気づきはしないけど。

「なんか、昨日?一昨日?目が腫れてたし、最近なんかくらいじゃん?」

「そ、そうかな?」

「うん、なんかいつもと違う。まぁ、なんかあったらちゃんと言えよ?相談乗るし。」

「うん、ありがとう。」

こういう所は優しくて頼りになる。

「あ、そうだ。駅前のクレープ屋連れてくって約束!忘れてないよね??」

1,2週間前にノートを見せてあげた代わりにクレープを奢ってくれると約束した。

「あ…。チッ、忘れてるかと思ってたのに。」

「うわぁー!ひどーい!ちゃんと連れてってよね、こんな可愛い子とデートできるんだよ?

嬉しいでしょ?うふふっ」

「はいはい、文化祭終わったらな。」

陸はめんどくさそうに言う。

「うん!絶対ね!」

私はそう言いながら、接客に戻った。

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