第77話

Chapter 77
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2017/12/29 09:31
「では、第3位から1位の方は前に出てください〜!」

と、司会の人が言い、私は一歩前へ出る。

「まず、第3位に選ばれました、岩崎美桜羽さん!おめでとうございます!」

そう言った後、美桜羽さんにマイクを傾ける。

司会がインタビューをする形で話を進めるようだった。

「ありがとうございます。」

想像通りの優しく、可愛らしい声だった。

そのあと少しだけインタビューをして、

「では、最後に一言お願いします!この一言で告白したりするのもありですからねぇ〜??」

と、司会者が言い、美桜羽さんが少し照れていた。

「えっと…選んでいただき、ありがとうございます。嬉しかったです…で、いいかな?」

あぁ!可愛い!

最後の、ちょっと照れたように、『で、いいかな?』は、やばい!

「ありがとうございました!」


「続いて、第2位に選ばれました、藤咲あなたさんです!おめでとうございます!」

先ほどと同じようにマイクを傾けられる。

「あ、ありがとうございます。」

「いやぁ、本当にメイド服がお似合いねですねぇ。」

「そうですか??ありがとうございます。3階の2-1でメイド&執事喫茶をやってるので、是非いらしてください!」

番宣もバッチリ〜!

「おっ、ちゃっかり番宣ですね!?いいですよ〜。

あ、そうだ。第1位の方が一般の方なので、校内では一位ってことになりますが、お気持ちは!?」

そうなのか!

「あ、えっと、素直に嬉しいです。」

「では、最後に一言お願いします!先ほども言いましたが、告白大歓迎です!」

うふふっ、と司会の人は言う。


あー、どうしよう。告白って言っても、もうしたし…。


んー、、


それなら…

と、私はチラッと千紗を見る。

すると、千紗は頷いてくれた。

そして私も頷き返す。


よし。


「えっと…」

私はそう言いながら先生を探す。

どこかな…?



「私には好きな人がいます。」


「告白は…しました。」



「その人を好きになっちゃいけなかったのかもしれない。」



「それに、その人にいっぱい迷惑をかけたかも…。」




「でも…」



あ、いた…。




先生は私の事をジッと見つめていてくれた。




先生…




私は、








「私は、あなたを好きになれて良かった。」









「ありがとう。」





私は先生に微笑んだ。

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