っていうか、こんな暗い中、女子高校生に1人で歩かせるのもどーかと思うわ。
まぁ、まだ7時頃だけど。
「はぁ、疲れた。」
あともう少し。
噴水へ近づくにつれて私の鼓動は早くなる。
「いた…」
私はそう呟くとゆっくり先生に近づく。
先生は、寒そうに手を擦って、はぁーっと息をかけている。
もしかして、長い時間待っててくれたのかな…?
「先生…」
私の声に反応してこちらを見た。
私は先生に歩み寄る。
「待った…?」
「別に大丈夫。」
「そう…」
…会話が続かない!!
どうしよう。
私から話しかけた方が良いのかな?
「…あなた。」
私は、不意に名前を呼ばれ、キュンと胸がなった。
「ん?」
「黙っててごめんな。」
先生…
別に…
「先生が謝ることじゃないよ。それにそんな秘密を共有するような仲じゃなかったでしょ?」
先生は黙り込む。
私は、先生から話してくれるのを待ってようと思った。
数分してから、先生がポツポツと喋り始める。
「俺は、22歳で結婚した…。
いわゆる、できちゃった婚っていうやつ。
でも、相手は俺の事好きだったし、俺も別に嫌じゃなかったから結婚した。
でも、一年くらい経った時、相手に言われたんだ。
『本当は私の事、好きじゃないでしょ。』って。
正直言って、図星だった。
結婚した時は、好き…だったと思う。
けど、もう好きじゃなくなってた事は確かだった。
それに、もう相手も他のやつを好きになってた。
それで、離婚した…。」
「そっか、」
そうなんだね。
先生の家が広いのも、全部、お皿は一種類につき、2枚か3枚あるのも、
ふとした時に、何か考えているようだったり、
あの…準備室の机の引き出しに入ってる…赤ちゃんの写真も…。
実はこっそり、何か怪しい物とか入ってるのかな〜、って興味本位で見たんだけど、
なんで赤ちゃんの写真があるのか不思議だった。
でも…全部納得できた。
それに…
「先生…話してくれてありがとう。」
私はそれが一番嬉しかった。
先生は、私に隠し通すことも出来たはず。
でも、教えてくれて、話してくれて嬉しかった。
私がそう言うと、先生は真面目な顔をして私の方を見た。
「あなた…。」
「俺は、あなたのことが好きだ。
もちろん、教師と生徒の恋愛がダメだってわかってる。
それでも、俺はお前と居たい。
…俺と付き合ってくれませんか。」
「っ!」
もう、涙が溢れて止まらない。
体育館で聞いた時は、本当に現実?って感じだった。
でも、本当なんだね。
「…はい、」
私はやっとの事で返事をした。
そして、私は笑顔で言う。
「先生!」
「私も大好き…!」
そう言うと、先生は私を強く抱きしめてくれた。
ーさなからー
おはようございます!こんにちは!こんばんは!
さなです!
いえええええい!!!!!
完結しましたああああ!
で・す・が・!
はい!まだ続きます✨
この言葉を聞いて、いぇーい!って思いました??笑
えっとですね、予定では、この次のChapterで文化祭2日目の様子を書きたいと思います👍
番外編的な感じです!
(それでこの小説は終わりかな??)
それで、次の小説では付き合った後の2人の様子をお届けしますっ!
なにか感想があればコメントお願いします😊
コメントをもらえるたび、やる気🔥が出ますっ!!
あと、何かこんな場面を書いてほしい!って言うリクエストがありましたらコメントで!
と言うことで!
まだ次の小説はできてないので、またおしらせしますね!
これからも、先生×生徒、そして他の小説もよろしくお願いします💗
ではでは〜👋
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!