第83話

Chapter 83
5,174
2018/01/01 12:58
っていうか、こんな暗い中、女子高校生に1人で歩かせるのもどーかと思うわ。

まぁ、まだ7時頃だけど。


「はぁ、疲れた。」


あともう少し。


噴水へ近づくにつれて私の鼓動は早くなる。


「いた…」


私はそう呟くとゆっくり先生に近づく。


先生は、寒そうに手を擦って、はぁーっと息をかけている。


もしかして、長い時間待っててくれたのかな…?





「先生…」


私の声に反応してこちらを見た。

私は先生に歩み寄る。

「待った…?」

「別に大丈夫。」

「そう…」



…会話が続かない!!

どうしよう。

私から話しかけた方が良いのかな?






「…あなた。」


私は、不意に名前を呼ばれ、キュンと胸がなった。


「ん?」


「黙っててごめんな。」


先生…


別に…


「先生が謝ることじゃないよ。それにそんな秘密を共有するような仲じゃなかったでしょ?」



先生は黙り込む。



私は、先生から話してくれるのを待ってようと思った。





数分してから、先生がポツポツと喋り始める。



「俺は、22歳で結婚した…。

いわゆる、できちゃった婚っていうやつ。

でも、相手は俺の事好きだったし、俺も別に嫌じゃなかったから結婚した。

でも、一年くらい経った時、相手に言われたんだ。

『本当は私の事、好きじゃないでしょ。』って。

正直言って、図星だった。

結婚した時は、好き…だったと思う。

けど、もう好きじゃなくなってた事は確かだった。

それに、もう相手も他のやつを好きになってた。

それで、離婚した…。」



「そっか、」

そうなんだね。

先生の家が広いのも、全部、お皿は一種類につき、2枚か3枚あるのも、

ふとした時に、何か考えているようだったり、

あの…準備室の机の引き出しに入ってる…赤ちゃんの写真も…。

実はこっそり、何か怪しい物とか入ってるのかな〜、って興味本位で見たんだけど、

なんで赤ちゃんの写真があるのか不思議だった。


でも…全部納得できた。



それに…


「先生…話してくれてありがとう。」

私はそれが一番嬉しかった。

先生は、私に隠し通すことも出来たはず。

でも、教えてくれて、話してくれて嬉しかった。



私がそう言うと、先生は真面目な顔をして私の方を見た。




「あなた…。」





「俺は、あなたのことが好きだ。




もちろん、教師と生徒の恋愛がダメだってわかってる。




それでも、俺はお前と居たい。







…俺と付き合ってくれませんか。」





「っ!」




もう、涙が溢れて止まらない。

体育館で聞いた時は、本当に現実?って感じだった。

でも、本当なんだね。



「…はい、」


私はやっとの事で返事をした。


そして、私は笑顔で言う。



「先生!」





「私も大好き…!」




そう言うと、先生は私を強く抱きしめてくれた。








ーさなからー

おはようございます!こんにちは!こんばんは!

さなです!


いえええええい!!!!!





完結しましたああああ!


で・す・が・!


はい!まだ続きます✨

この言葉を聞いて、いぇーい!って思いました??笑


えっとですね、予定では、この次のChapterで文化祭2日目の様子を書きたいと思います👍

番外編的な感じです!

(それでこの小説は終わりかな??)

それで、次の小説では付き合った後の2人の様子をお届けしますっ!


なにか感想があればコメントお願いします😊

コメントをもらえるたび、やる気🔥が出ますっ!!

あと、何かこんな場面を書いてほしい!って言うリクエストがありましたらコメントで!


と言うことで!

まだ次の小説はできてないので、またおしらせしますね!

これからも、先生×生徒、そして他の小説もよろしくお願いします💗


ではでは〜👋

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