あの後、少しシフトに入った後、千紗と文化祭を満喫した。
午後も1時間働く事になっていたので、私達はお店へ戻る。
私がお客さんを迎える隣で先生は、送り出す。
すると、私が迎えたお客さんは、『あの人かっこいい!』と、コソコソ話してるのかと思えば、
先生の側へ駆け寄った。
もー、先生、モテすぎ。
え、えぇ!?
ちょ、それって、指名ってことだよね??
それ引き受けちゃったら、次々と…
おぉ、先生ナイス!
と、営業スマイル。
うん、席に案内するくらいはサービス精神があっていいよね。
先生は、私に目で合図し、私は次のお客さんを案内する。
男子4人組。
大学生くらいかな??
なんで来たんだろ?ってか、ノリか。
遠くにいる、千紗を指しながら言う。
お、委員長じゃん。
委員長は、凛としてて、綺麗で…
私は思わず、振り向いてしまいそうになる。
私はお辞儀をして裏へ戻る。
ふう、もうすぐ文化祭も終わりかぁ。
今はもう14時。
あと、1時間で終わってしまう。
あと、30分のシフトだけど、最後までいようかな?
そんなことを考えながら、私は出来ている料理をテーブルに運びに行った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。