3人とも楽しそうにトランプをしていた。
今日はまず、青木先生がなぜかやって来て、次に千紗を誘う形で集まった。
先生はビールを開けて飲んでいる。
それが無くなったのか、キッチンへやってきた。
青木先生もいるからかな??
そういうと、先生はため息をついて、後ろから抱きしめてきた。
ここのキッチンはリビングと繋がっており、カウンターキッチンになっている。
だから、青木先生と千紗がチラチラとこちらを見てくる。
そう言って、私の耳を噛んだ。
青木先生も相変わらずノリがいい…
そして2人とも切り替えが早い…
たしかに、先生が酔うのは久しぶりかもしれない。
私が泊まるときは飲むけど、そんなに…
ふふっ、なんか拗ねた子供みたい。
私は、料理する手を止めて、先生の腕に手を添えた。
そういった瞬間、勢いよく千紗と青木先生がこちらをみた。
そして、ニヤニヤしている。
私は、後ろを向くようにして先生に抱きついた。
すると後ろで写真を撮る音が聞こえた。
そういって、足音が近づいてきた。
その写真に写っていたのは…
顔を赤くしている先生だった。
っ!
私は勢いよく先生を引き剥がした。
私は背伸びして、キスをした。
「おぉー!」という青木先生と千紗の声がする。
私は、先生の反応が気になり顔をみる。
酔っ払っているせいか、照れているせいか顔が赤い。
っ!
はぁ、こりゃいくつ心臓があっても足りない………
ふと、千紗の方をみると二人ともニヤニヤしながらこちらを見ていた。
私は、先生の背中を押して2人のところに戻した。
千紗は、「こっちまでキュンキュンだよ〜!!」なんていいながら楽しんでいる。
……………いや、私もキュンキュンしてやばいんですけどね、、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!