小さく囁いたその内容に驚き慌てて聞き返す。
そう言うとジョングクはひと呼吸おいて、ルールを変更した。
意味深に告げられた" それ以上の関係 "
その意味は、鈍感なあなたにはよく理解ができない。
目をパチクリとさせていると、
ジョングクの白い顔がみるみるうちに赤く染まる。
(あ、吸血鬼でも顔赤くなるんだ…ってそんなことじゃない!)
頭の中を整理する。今ジョングクが告げたことは…つまり…
あなたの思考を停止させるように、ジョングクは慌てて話を終わらせ、手を出してくる。
手を繋ぐと、恋人繋ぎにされた。
チラリとジョングクを見てみると
あなたに負けないほど顔を赤くしていた。
今まで見ていた余裕のある" ジョングク "とのギャップからか、あなたの胸がきゅんとなった。
それから、ジョングクはときどきあなたの方を見て、歩幅を合わせながら帰ってくれた。
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と、まぁ茶番はこのくらいにして、次回もお楽しみください🌟
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。