ある日のお昼、ジョングクはテテとジミンの3人で出かけていた。
テテの話によると、もうすぐあなたの誕生日だから、プレゼントを買いに行くのに付き合うよう頼まれたとか。
そんな独り言を漏らしながら部屋を掃除する。
(ピーンポーン)
チャイムが鳴った。
掃除していた手を止め、玄関へ向かう。
鍵を開けた瞬間に、あなたは思った。
─宅配なんて何も頼んでない─
まずいと思った時にはもう遅かったようだ。
そこには、高校生の時に一度襲われかけた " 雑魚吸血鬼 " が立っていた。
慌ててドアを閉めようとするが、あくまで相手は吸血鬼。力でかなうはずも無い。
そう言いながら、男はゆっくりとあなたの方へ近寄ってくる。
あなたは後ずさりながら訊ねる。
足が震える。
だから…
そう言って、あなたの手首をぐいっと掴み寄せ、耳元で囁いた。
瞬間、頭に痛みが走った。
ガンッ という音ともに、意識が遠のいていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。